批評なきメディア

 スターウォーズ、帝国の描き方に興味を持っている。エピソード4ではナチスドイツと大日本帝国だった感じだったけど、エピソード2ではなんだか米軍のように見えた。皮肉な話である。
 
 いまさらエースコンバット5をやっている。『凍土からの救難信号』で絶賛挫折中。つか、屈辱のvery easyにしたら、かえって難しい気がする。敵が弱くなったけど味方も弱くなったんじゃないかという感じ。それにミサイルが当たらないわ敵はしつこいわ。AIM-9X相当だったらこの角度で当たってくれよ。今時リーサルコーンなんて流行らないよ。BVRが当然でしょみたいな。しかもどの機体も基本ミサイル+特殊兵装の2種に機銃しかない。機銃なんか当たるものなのか? いや昔ナムコ複葉機のゲームでさんざん見越し射撃で機銃を当ててたけどさ、ちょっとこの難しさはどうにも。
 ゲーム業界が前年比4割減の縮小になっていると言うけど、難易度調整が本当に上手くいっているのか疑問。つか、ヒキコモリで一日中それやってる連中と、仕事持ったり学校行ったりして時間のない一般人を一緒にするのはどうかした方が良いと思う。つか、ゲーム業界自身、ゲームというものに定見がないんじゃないのか。少なくともアニメはアニメの駄目さを分かっているけど、ゲームはゲームの駄目さを分かっているんだろうか。
 アニメ業界は自身を駄目だと思っているからこそ、何とかしようともがいているよ。結局アニメになっちゃうんだけど、それでももがいているよ。
 結局、メディアってそれぞれに自分の駄目さ、限界を分かってこそ熟成されるし、さらに新しいものに変わっていけるのだと思う。
 その点で小説も、純文学に娯楽小説含めて、完全に焼け野原で駄目さを分かる段階すらもう喪失し、あとは残り火がちょろちょろみたいな。つか、アレとかアレとか、未だに三島由紀夫で、しかもその三島をどこまで理解しているかというと私の小学生時代の認識みたいなのでなんとかやってるもんなあ。
 これは批評が批評の心を失っているからだろうな。まあ、今いるのは専門職ではなくフリーターだけだからだろうな。実際『ゲーム批評』なんて雑誌があったけど、読んだらあれ批評じゃないよ。フリーライターの記事の埋め草だった。