大家族もの番組の弊害

 今日も9人家族の番組があるけど、見れば見るほど子供がいるってタイヘンだなと思わされるばかりで、大家族の幸せが全く伝わってこない。
 なんでそんな出生率下げるような番組をやるのか全く疑問。
 いつもの大家族モノはお母さんは洗濯掃除で一日が終わり、お父さんはろくに一人一人と大事な時間を過ごせず日が暮れていくという話。それがどこかに出かけるのだが、それも本当に楽しいかどうか分からない『大騒動』で、見る気がなくなるようなもの。
 見えてくるのは大家族って計画性がないからなったんじゃないかという苛立ち。
 まったく疑問。彼らが生きていることに、当然何らかの幸せがあるはずなのに、番組が追いかけるのはひたすら母の苦労と兄弟げんか、子供のわがまま。
 ラストにカタルシスが用意されている構成とはいえ、そこまでの苦労に窒息してしまう。
 もうちょっとさ、普通の家族で『普通って良いね』という企画力のある作家はいないものか。