NTTの無能

 Yahoo!のマネをするには遅すぎたんだよ。
 みんなYahooを馬鹿にするけどさ、そのYahooができた当時、常時接続って他社でいくらしてたっけ。常時接続はものすごい額で(月額*万だったような)、みんなNTTのテレホで何とかやってた時代じゃん。それを本当に地獄のいじめのような酷い対応ながら、まあ安いから良いかとはじめたYahooのおかげでNTTもまともな値段になった。
 でもね、Yahooって安いなりに理由があって、たとえば今でもBBフォンだとフリーコールとかではない一般電話なのにつながらない番号がいくつもあって、そのたびにあきらめているし、回線品質も酷いときは本当に酷い。雑音が入るどころではなく雑音の合間に声が聞こえるようなときもある。そして回線が切れる。
 でも、安い。なにしろYahoo間では電話代がただなのだ。
 だからしょうがないで許せる。タダだからかけ直せば良いんだし、重要な電話は携帯でかける。
 そういう図式で、Yahooは安さだけが取り柄とみんな分かっている。
 でも、NTTはそれを良いとこどりしようと品質をそのままにYahooのマネして契約を取りまくってシステムが苦しくなっている。最初から品質は低くなるとか言っておけばいいのに、妙なプライドを持って無理な安売りをする。
 どっちにしろ、『みかか上納金』と呼ばれていた殿様NTTの発想で、下々の孫なんとかがはじめたIP電話というのを我が社でもやってみようとやってみたら全然契約が取れなくて、営業部隊に無理なノルマを押しつけて契約は取ったものの、にっちもさっちもいかなかったのだ。
 結局経営層が自分の会社で売っている商品を理解していなのだろう。Niftyでもココログ関連でムチャクチャになっているけど、ああいう旧世代の通信業者って第*種通信事業みたいなお墨付きを使った商売の発想だから、いやならよそへいけ、ないけどね、という域なのだ。
 今は対抗する会社があるのだから、経営者がそんな『雲の上』の発想ではどうにもならない。NTTはまだまだ官の意識なのだ。
 それだったら結局災害時の通信という公共の役割があるんだから、そのまま公共性の部門は維持して別立てにして、低価格帯の商品は品質は落ちますと明言して、事実品質を落としてもかかりにくい(着呼・発呼しない)という一番文句を受けやすいところにもっていかずに音声品質を落とすところに持っていくとかできそうなのだが。NTTドコモではかつてその方法で回線の数を二倍に、音声の質を半分にしたはず。
 その技術も失ったんじゃ、NTTいいところぜんぜんないじゃん。