『突入せよ! あさま山荘事件』

 一度観たのだが、じっくり観たくなって観た。
 wikipediaには佐々淳行はあんなに活躍していないなんて描かれているけど、でも長野県警のヘタレぶりは本当だったらしい。なんか言われっぱなしじゃいやだと佐々淳行は軽井沢署で麻雀してばっかりだったなんて描かれているが、ホンマかいな。
 佐々淳行の話を聞くと、当時やそれ以降も、まともな警備経験のない県警というのはあったらしく、よその県の警備計画を観ることになって、警備車両300両をどこに留めるんだと聞くと『路駐しますから』なんてのもあったらしいし(300両路上駐車させたら道路が使えなくなるだろうが)、当然書き直させたら300両ぴっちり碁盤目に升目描いて止めることにしていて、警備車両は真上に動ける訳じゃないんだからちゃんと切り返しをする余裕とか通路とか作れとやり直させたりと、まあ推して知るべしな事も多かったようだ。
 しかしすっかり誰が監督だったか忘れて観たんだけど、『金融腐食列島・呪縛』と演出とか全部同じだなと思ったら同じ監督、原田眞人さんだった。さすが個性である。
 男男男、ひたすら男ばっかりの映画でありながら時折入る女性が繊細で、なおかつ男同士の台詞回しや口論シーンとかまさしく私もこうありたいなと思うテイスト。
 『呪縛』も好きだけど、これも初見はかなり昔だがこうやって検討しながら観るとやっぱり良いわと思う。こういうテイスト大好き。
 といいつつ、ユキさんと話をしていたらユキさんの最近の読書の話になり、別の売り方をしてはどうだという話になる。いや、確かにその路線はまだ消えていないハズなんだけどね。やれなくもないんだけどね。許してもらえるかな。元々の権利は今年年末に戻ってくるし、テイストを上手く調整すればできるかも。