古田敦也さんの野球解説がすごすぎる件。

 すごいよ。『この場合盗塁には2つ意味があるんです』とか、まさしく考えるスポーツ。
 しかもそれでいてわかりやすく、選手のヨミの鋭さもみせる。
 どうもTVのスポーツ解説、『わかりやすく』と『馬鹿馬鹿しく』を混同してはいないか?
 難しいことをわかりやすく伝えるには、難しいことをそれ以上に圧倒的に理解していないと出来ない。
 でも、どうにも某局の年端もいかぬタレントグループにオマエなんにもそのスポーツ好きじゃないだろみたいなことを言わせ、対してうまくもない歌を流す中継のやり方に辟易していた。
 私は自分ではスポーツを余りしないほうだが、でもスポーツ、勝負が相手の考えを考えて、駆け引きをしてやっていることは知っている。
 情熱あふれる力の解放、そして冷静な戦略。一流のアスリートはスポーツの中で、肉体だけでなく頭脳も駆使し、全人的なパワーを競う。そこにスポーツの美しさがあると私は思う。
 それがなぜスポーツマスコミになるとたいして勝てもしないビーチバレー選手とか、海外に行っちゃったらもう天才少女の歳も過ぎてしまった卓球少女とか、一応勝てているけど勝てているならそれを伝えたらいいのに聞くに堪えない下らぬ略称を付けてしまうバトミントン選手とか、ほんとスポーツマスコミ、おかしいよ。
 #あんまり関係ないけど、バドミントンガールでバドガールというのは辞めて欲しい。
 世の中は難しい。難しいけれど、難しいことは奥が深いことでもあったりする。その奥深さを表現するのが表現者ではないだろうか。
 今のスポーツマスコミは自身の質が低下した上に、視聴者をバカにして、結果選手もバカにしていると思う。
 おかしい。
 その点、古田敦也さんの解説はすばらしかった。
 頭のいい人の話で、本当に面白かった。