父のこと

 ここで書くのはためらわれましたが、米田父が入院しています。
 いや、ものすごい病気ではなかったし、退院の目処も立っているのでスルーしようかと思ってました。
 鼻血がこのところ頻繁に出ていた。それも垂れると言うより、起きたら枕真っ赤みたいな。
 それを私は知らなかった。あとで入院してから母に聞かされた。母は私の仕事に迷いが出てはと黙っていたらしい。
 そしてとうとう止まらなくなった。
 母が慌てているので私が家でググると高血圧から鼻血が出ることが判明。あと血液性の疾患も出てきて私は激しくビビる。
 ところが最初にいった某病院は高血圧説否定。それどころか単にほじりすぎでしょうみたいないい加減な応対。
 それでも鼻血も止まり、帰宅。
 しかし再発。全く止まらず、今度はヤバイという事で別の病院へ。
 鼻の奥の所での出血だった。とりあえず出血を止めないと。それで入院した救命病棟でかなり辛い目にあったらしい。なにしろガーゼもなんも届かないところなので、無理矢理押し込むしかなかったという。
 だが、止まった。検査の結果、一番心配した血液性の疾患ではなく、高血圧。
 そりゃそうだ、航空身体検査通るように検査前にはタバコも酒も控えて身体を整えるのが常だったし、そのタガがはずれても当人は血圧を平常値に下がるまで何度も測り直す強情さであったのだ。
 で、検査が終わればヘビースモーカーの上の大酒飲みで、しょっぱいもの大好き。
 結局ドクターストップ。
 これですこし自己管理について、無理をしないことを考えて欲しいと思う。退官してからはもうペースを時分で作るしかない生活なのだから。
 退院の目処は今週末か月曜とのこと。大好きだったサッカーは病院の食堂か何かで見ているだろうと。父の口癖は釜本杉山の往時のほうが強かったであった。不甲斐ない日本代表に同じく憤っているか、それともスルーしていたか。
 ともあれ、これで自分の身体を労ることにして欲しい。航空学生以来、地上配置がほとんど無く、最後まで飛行配置だったため、ストレスもものすごく、胃を痛め、吸い過ぎのタバコで肺を痛めながら私を、弟を育ててきた。
 それでもまだ50台。人生はまだまだである。まだ楽しみなことがいっぱいあるんだから、ゆっくりして欲しい。
 それと、米田母も心配。父母で工芸教室をやっていたので、無理をしそうだ。少なくとも私のほうは定期収入と不定期収入の両輪で回っているのだから、心配しないでくれればと思う。
 無用に事が大きくなると父も母も困るかと思ってスルーしようと思っておりました。まあ、でも父は4カ月前までは現役の海上自衛官、下腹も全くたるまない壮健な体だったので、大丈夫だと思いたいです。
 まあ、ともかく今日は落ち着いていたらしいです。