できるかな『職金分離』

 いろいろと考えました。
 実は今週の水曜日からバイトに出てます。鉄道模型店バイト。初めてのレジ仕事に店の先輩たち(とは言っても私のほうが無駄に歳喰ってますが)から指導されつつです。いや難しいわ、レジワークって。未だできてません。
 実は、ここまでいろいろと書いたんです。書かないけど、改めて書き直しました。
 そりゃこう思いきるまでいろいろとあって、思いました。失礼を承知で、って承知しているならやめとけよとか、なんか、私自身、そういう老婆心とかなんとかで、やたらとからまれます。
 大きなお世話です。私は32年間、誇れるところも誇れないところもあって、それで影響されたり学んだりしながらいろいろこうやっているんです。ホント、大きなお世話です。
 第一あんたたちに私のなにが分かるんだっつの。ブログには書きたいことしか書かないけど、書かないいろんな事があるんですよ。
 いろいろな人がいたなあ。小説の書き方を教えようとする人もいた。教えるより自分で書いちゃえばいいのに。お節介だし、第一自分が書きもできないくせにこっちが必死扱いて交渉して打ち合わせして企画書出して書いているのをご自分で何冊商業出版の現場で出したか存じませんが、ちょっとしたことで上回っちゃうつもりなんだもの。いやあ、たしかに読者様は神さまですなあ。書きもしない理想の小説を基準に現実はこうでないと仰る。それ規範批評でしょ。そういう規範批評ができるのは日本では小林秀雄よりもさらに上の神さま的常識を持った人だけでしょ。いやすばらしい。確かに神さまだ。まあ、天の声の中にもヘンな声もあるからなあ。
 つか、ブログって基本的にフィクションでしょうが。現実と虚構の区別も付かないんでしょう。そういうひとたちは。
 だってそうじゃん。黙って本買ってくれたりダウンロードしたりしてくれる人もいるけど、その他の人たちからは別にお金もらっていないんだし。金も労力もかけず責任も取る気もなく他人の人生に口出しするなよ、うざったらしい。大きなお世話だ。私は私で道を切り拓いてここまで来たんだ。開けきれない分はバイトするけど、別にそれも自分で決めたんだし。
 で、バイトに出て、自分と職業について深刻に考えつつ、なおかつそういう『無責任な老婆心』という一番うざったいものと、誰もが『自分もいつか書ける』と思っている小説に一生をかけることをできるのかとか、考え込みました。
 ぶっちゃけ、書き方の本がいろいろでているし、誰もが自分にも描けそうに思っていると思います。まあ、それはそれでいいんです。今はそういう時代ですから。もう誰が小説を書いたって驚きません。そのうち犬が小説家デビューするでしょう。たぶん。犬がタッチパッド操作で書いちゃうとか。小説の書き方と自費出版が一緒にセットになっているのも、まあそういう世の中なんです。
 それはそれで、私は夜なべで9月アップの原稿をやって、以降しばらくは懸賞小説狙いをします。Web連載も、ペースは落ちますが、続けます。
 某ページで『自分の職業の話は懸賞小説に書くな』と書いてあってビックリしました。『ひけらかしで不愉快だ』という。何を言っているんだか。小説の基本が『ひけらかし』でしょうが。そのひけらかしの中からその職業の奥深さを読みとり感じる知的好奇心がもうすっかり擦り減っている。他にも自己顕示欲云々という人もいる。小説を公開する時点で自己顕示欲丸出しじゃん。他人のことは言えないよ。だから私も黙っていたし。
 まあ、そういう人たちもいるので、何が起きてももう驚きません。

 バイトで、未だにレジ打ちはパニックです。ポイントカードとかの扱いもまだまだだし、おつりを返すだけでも工夫の余地が無限にあって、まだ3日目だけど、正直、元気にやり通せない日が続いていました。帰りにはどっさりと疲れ、倒れ込んで寝てオシマイでした。
 でも、よく考えたら、そういううざったいものにマトモにおつきあいするより、キャパ一杯でもすこしずつ努力し、ちゃっちゃと鉄道模型店のバイトをして、小説でガンガン賞を取るほうがが格好いいかななんて思います。どっちもできないかもしれないけど。
 で、『できるかな、職金分離』です。職業は小説描き。でもお金は鉄道模型店バイト。
 しばらくこれでやっていこうと思ってます。3日目、レジはすこしずつ打てるようになってきました。ポイントカードとかはまだだし、クレジットカードも更に先だし、動力ユニットのチェックも未だです。チェック証だけは書けますけど。テンパリながら何とかやってます。
 何とかそれが全部できるようになりたいと思い詰めて、一時はシファやミスフィ、鳴門君や香椎さんとお別れしようかと思いました。
 けど、どっこいこうしてやってます。
 川瀬浩さんのマンガ『ケッタ・ゴール』が来月(10/8)に単行本で出ますが、一時は『プリンセス・プラスティック』でご一緒した川瀬さんゴメンと思いました。私のほうから脱落しちゃうと思って。
 でもなんとかやっていきます。どっちもきっちりできた方が格好良いはず。まだしばらくは両立は無理で、パーシャルにするしかないけど。
 つか、模型屋バイト、時給は安いけど覚えることがすさまじく多いんですよ。それに私の模型知識と模型屋さんに必要な知識ってまったく別ですから。それですさまじくヘコみました。
 もう駄目だと思いました。『ブラよろ』最新刊を読んだりして更にヘコみました。
 でも、なんとかします。なんとかしてきたんだし。
 とりあえず今日のバイトは終了。夜なべで原稿です。

 今日のバイトは休日だったので、模型店のあるショッピングモールに人が多い。勤務する模型店の前のショーケースに鉄道ジオラマ(レイアウトと呼ぶ)が置いてあるんだけど、それに人だかりができていて、ちょっと嬉しかったり。
 お得意さまも1名顔を覚えたりと、まあいろいろあるけれど、楽しくやってます。
 まだまだ消灯ラッパの『新兵さんは大変ダネー、また寝て泣くのかよー』ですけど。
 ホント、自分の趣味がマイナーすぎるなと反省してます。軽便鉄道とか地方小私鉄、地方ローカル線好きじゃやっていけないよなあ。
 でも、がんばります。