マツリの後

 ライブドアショック
 株価上昇について、おかしいなとは思っていた。だって上がっている株を買って、更に上がったところで売るなんてのがうじゃうじゃいる2ちゃんねるのマツリみたいな小口トレーダーがうじゃうじゃいるんだから、日本経済回復と一緒に株価をリンクされると、『みんな地獄行きだ』と内心思っていたら、ありゃりゃ、その通りだよ。
 これからこのうえ、定率減税廃止、消費税増税とこれから日本経済は厳しい目に遭う。
 ぶっちゃけ、日本政府なんざ借金まみれでもかまわないと言う意見だってある。信用は落ちるかもしれないが、日本政府が金持ちになって国民がボロボロになったら本末転倒だろう。もちろん国債発行が財政の硬直化を招いているのは分かっている。だが、ホントに財政再建をするべき時なのか。橋本総理の時の無理矢理な財政改革で日本経済は大失速したが、あのとき当時の橋本総理は『やれるときだからやった』程度の時機感覚だった。あのとき大蔵省と金融業界の癒着は極に達していたのに、帳尻だけ、言葉だけ合わせようとして、市場から内閣不信任案を出されたのがあの失速だった。(高杉良金融腐食列島・呪縛』参考)

呪縛〈上〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫)

呪縛〈上〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫)

呪縛〈下〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫)

呪縛〈下〉―金融腐蝕列島2 (角川文庫)

 財政改革結構、行政のスリム化結構。でも、果たしてそれで日本政府は守れても、日本国民は守れるのか? 負担増がイヤだから言っているんじゃない。負担増に見合った日本政府にしかできない仕事をやってくれと思っているのだ。
 治安、防災、国防。これはすべて政府にしかできない。とくに今回の建築確認の民営化については防災という観点もあるので、結局公費も出動させねばと思うんだが。