葉加瀬太郎・交響詩「希望」

 いい。なんか往年のコナミ矩形波サウンドを思い出しちゃったよ。サビの部分なんかゾクゾクするよ。
 広がるスケープ感がいい。異世界ファンタジーって、こういう広がりを感じるとき絶品だもんなあ。
 でもゲームはだんだん肥大していくし、しかも異世界って独特の抵抗もある。
 冨野由有季が『原作者なんかぶっ殺してやりたい』って言っていたらしいけど、わかる気がする。何の前提もなく『千年冬が続く国』とか『見渡す限りの廃墟』とかやっちゃうんだもの。それを裏付ける描写とかの積み上げをしないでやっちゃうのはたまらないよなあ。
 で、せっかくそういう前提になりうるオカルトの知識もあるんだから、それをうまく使って積み上げていけばと思うんだけど、それがまた吸血鬼伝説ですかあみたいにもなりかねない。
 そこらへんは各自研究工夫のことなんだが、なかなか言うは易く為すは難し。
 今日、長編『ドロップ・ディメンジョン』と中編『3つのティーカップ・春』をほぼ脱稿。
 苦しんだけど、その味がでていると思う。