『綾瀬』Web再刊

 です。
 『綾瀬』というのはリサイクルビンの後に出した初めての架空戦記で、私の中の架空戦記世界の序章のような作品です。
 〈綾瀬〉という日本の防空巡洋艦(架空)が戦前から戦中、そしてという話です。
 〈綾瀬〉のもとは『巡小』と呼ばれる計画の防空巡洋艦で、計画は現実にありました。ただ、〈秋月〉と同じ長10センチ連装砲塔4基のみという弱兵装から消えてしまいます。
 〈綾瀬〉はそれを改設計し、九九式高射装置という射撃同調システムを取り付けて他の〈秋月〉型駆逐艦と連携射撃するという計画になります。ちなみに同調をどうするのかという話ですが、まあそこは架空なんだけど、でも戦後〈わかば〉という護衛艦の艦上でP-2Vのレーダー情報をリレーして統合標示するシステムがあったらしく(政策上使わなかったらしいが)、それほどウソではないと思っています。AM・FM波で射撃情報共有っていったって、べつに昔は人命が安かったのだから『連携手』みたいな配置があればできるんじゃないだろうかとか。最後は人力でやるんですよ。現実に戦艦隊は人力で連携射撃を考えてたんだし。
 で、その『綾瀬』、今見ると結構ストイックな部分があって、読んでいていいものがあります。
 Web再販という事で、頒価200円。ブックオフで探す手間を考えればどうでしょうという感じ。
 ちなみに挿絵は紙版には挿絵なしというむちゃくちゃなストイックだったんですが(予算的に手当ができなかったらしい)、書影もまあ著作権上は引用の範囲内という事で乗っけてますけど、Web版には1/700模型の〈綾瀬〉〈宵月〉〈大和〉を使った写真を添付する予定です。模型を写真で撮って、いらんところを消しただけなんで、あんまり期待しないでいただければ。
 テキストのほうも少しバージョンアップも行っています。誤字訂正なんかもかけていますので、ご興味のおありの方は是非。
 あと、昔うちに新作情報取り寄せフォームを置いていたんですが、一度うちのメールボックスを全損してしまっているので、もしお知らせをご希望の方はメールid:jyl2142をいただければありがたいです。
 まあ、アクセス解析を見るとうちのページはほとんどアンテナ関係から来ている人らしいので、今更な気がしますが。

 で、再刊しました。
綾瀬再刊特集ページ
http://shinawaji2142.dion.jp/old/ayase_hanbai.htm

 よろしく。