溜飲の下がる思い

 軍事評論家=佐藤守のブログ日記
 http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/

 いつも拝見しております。つか、敵基地攻撃論は『我が国に避け得ない攻撃が準備されているとき、座して死を待つべしというのが現状の憲法ではない』という発言とか、朝日新聞を中和するのに恰好のblogである。
 第一うちも天皇陛下メモはおかしいと思っていたけど、佐藤さんも同感であるという。


 それと、確かにボクシングの亀田、なんだかいやなんだよなあ。敵愾心を抱くのも、競うのもルールがあって、その上で行うべきものであって、たんなるケンカじゃないんだよな。
 現代日本の勝ち負けに手段をえらばない『コンプライアンス欠如』というか、勝てば何をしてもいいという最低限の倫理観の欠如があるうえにあのTBSの放送作家の質の低下を感じる。結局ボクシングのあんな大事な試合なのに、やってることがバラエティー番組と同じ感覚なんだもの。ヤラセもありみたいな。
 ここまでやらないと我々は感動できなくなったのか? もっと感動できることはあったはずで、なにもこんな始めから終わりまで無能放送作家のキャラクターに頼ったシチュエーションとリアクションだけの茶番でなくても良いはず。
 なんだか、今の世の中、もうちょっと落ち着こうよと思う。毎日涙と感動の番組やってるじゃん。そんなのべつまくなしに感動して泣いていたらおかしくなるよ。

 ついでに天皇メモ。

 愛・蔵太の少し調べて書く日記 - もう「富田メモ」に関しては「敗北」宣言をしてもいいのですが(変わる可能性あり)
 http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060727/memo

 愛さんのこのしつこいまでの検証ぶりにはいつもながら感心する。つか、お仕事どうなったん? と思ってしまうほど。


 どうにも天皇メモ、三流放送作家の感覚が報道にも及んだ感じがする。
 もうちょっとさ、抑えめにやったほうが演出として良いのに、もう視聴率のためなら猫だろうが杓子だろうが感動させなくちゃイケナイ、しかもその感動が安い感動なんだよな。
 本当の感動って、自分の努力があってこそ得られるものだ。テレビで見ているだけで得られる感動なんてもともとレトルト食品のふやけた細切れ野菜の残骸の感動みたいなもの。
 本当に感動したいんだったら、自分で自分の身体と自分の時間と自分の苦労をすべきだ。
 つか、テレビとかウェブなんか見て感動するより、ちょっと遠いコンビニまでジョギングして、ちょっと身体に負荷をかけて、コンビニまでたどり着いたときに飲む水のほうがずっと感動的だよ。
 自分は安全圏にいるまま、だれかを苦労させて感動のおこぼれに預かる、いつから日本人はそんな人間が下等になったのだろう。
 そんなことを思う33歳誕生日です。

 ユキさんにケーキを買ってもらい、あとここ数日興味がわいている『さよなら絶望先生』も買ってもらってしまった。

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

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