非常識

ITmedia アンカーデスク:なぜ起こる? 「炎上」の力学 (1/2)
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0609/04/news012.html

 現実が何にも分かっていない。
 というか、ケンカ慣れしてないだろこの人。
 『炎上は悪いことではない』 エー、ウッソー。
 現実に精神的に苦しむ人もいるし、現実に賛否両論に別れている問題であっても主戦場になるものとそうでないものがあることを全然見ていない。
 というか、ほんとこれまでのウェブの歴史をなんだと思っているんだ。
 『いやなコメントを削除するのが悪い』 これもびっくり。
 削除しちゃいけない、それは教科書的にはそうだけど、荒らしの人々はそれを逆手にとって家主のかんに障ることをさんざするわけでしょ。馬鹿な意見を書いて、その後にこれを削除したら炎上させる、なんて脅迫だってある世界ではないか。
 荒らしと炎上は違う、って、違うんじゃなくて、炎上すると荒らしが来るし、鎮火しかけると荒らしが火が弱まらないようにとさらに荒らしが沸いてくるわけでしょ。
 ホント、現実を何も見ていないな。

  無数のコメントを全体的にとらえて一つの総意を汲み取り「みんなの意見は案外正しい」的な感覚で真しに受け止め、正しいと思うことは貫き、間違ったことは謝罪する誠実な態度が重要だと思います。

 この人小学校の帰りの会の馬鹿な多数決を知らない未熟者なんだろうな。『貧乏な誰それ君はクサイです』とか馬鹿な女子がいじめそのもののやり方で騒いで、多数決を取ってみたいな。それをよりによって先生がバカで止めもしないみたいな。
 そんな合意形成でできた合意がどれほど人を傷つけるか。
 第一、その無数のコメントを読むことにどれだけ労力がかかるか。それがどれだけ家主の時間を奪い、平常な生活を破壊するか、分かってないでしょ。
 あと、『正しいこと』がどれだけ『正しくない人』を追いつめて狂わせるか、それも分かっていない。ジャーナリズムの歴史は、正しいことをいかに言わずに興じて時間を潰すかの歴史だった。正しいことを言う人は嫌われ、リアルの世界で暴力を受けてきた。
 私自身も暴力を受けたし。まあたいしたことじゃなかったんだけどね。告訴しても良いかと思ったけれど、そこまではしなかった。
 そんなにヒマじゃないし。


 本当は、炎上が問題なんじゃない。
 炎上に応対することで現実社会での仕事が差し障るのが問題なのだ。
 なんにもわかっちゃいない。


 間違ったこと?
 じゃあ社会党バリバリの憲法守れば平和確定の電波お花畑の人々と右翼ばりばり靖国参拝オッケー国家神道復活なんて言っている私がガチでぶつかり合ったらどっちかが倒れるまで朝までシャベリ場になっちゃうわけでしょ。
 その結果、片方が間違っているなんて言ったって、そんな合意の形成が互いに何の役に立つのか。
 もっとやらなくちゃいけない仕事が互いにリアルの世界にあるのに。


 一日中ウェブに常駐できるヒキコモリだったら朝までシャベリ場も良いだろうけどさ、まっとうな人は仕事に時間を割かないと生活できないんだし、それに対して荒らしのヒキコモリは物量作戦でひたすら手をかえ書き込んで多数派の虚像を作るわけでしょ。
 多数派の虚像を作るためなら串通したりなんて古典的な方法からなんやらで必死なのが荒らしでしょ。

 炎上は恐れるものではありません。反社会的な行為を自慢するような書き込みは問題外ですが、自分が正しいと思うことを、炎上を恐れるあまりに発言しなくなってしまったならば、ネットの世界は危機的な状況に陥るでしょう。

 現実の世界でも、人に向かってはっきり言える自信があることは、ブログやSNSで発言すべきです。その結果、反論や批判的な意見があったとしてもそれは1つの意見であり、そのことに対しての自分の意見を述べ、議論すればよいのです。

 その結果、誤りであったと気づいたことは率直に謝罪し、それでも正しいと信じることは主張するような自由な議論がそこにあることが大切だからです。そして、真しにこれらの人たちと議論し、お互いを理解できたならば、炎上は逆に、新しい支持者を大幅に増やすチャンスに変わるでしょう。

 そんな暇人同士の『自由な議論』に何の価値がある。しかもはじめからケンカ腰なのに誠実に応対なんて言ったら神経参っちゃうよ。
 まったくの空理空論。こんな人間がWeb2.0なんて言っているから頭が痛くなる。
 結局は万人に対する万人による闘争が激化して、安定的にものごとを考えながら育っていく環境が失われるというものだ。
 私自身、2ちゃん軍事板と『ぼたんの花』の論戦を見ていたけど、2ちゃん軍事板のほうがしっかりしていたけどだからといってあの『ぼたんの花』1つを追いつめてどうなるのか、もっとやることがあるだろみたいに幻滅した。
 第一、啓蒙しようという姿勢がおこがましい。軍板にはいい記事が多いのだが、それを他人の、それも個人のblogへの攻撃に使っちゃ自分たちのやっていることに泥を塗るようなもんでしょ。それが私はドンビキだった。
 それでも2ちゃん軍事板はROMってるけど、自分たちの知識に酩酊してはいけないよ(東教授)みたいに思ってしまう。
 軍板自身、ちゃんと書いているのにな。どんなに知識があっても、ちょっと外を見ればもっとすごい人がたくさんいるのだから、啓蒙なんておこがましいと書いてあるような。

 真しにこれらの人たちと議論し、お互いを理解できたならば

 簡単に言い過ぎ。お互いの理解なんかできないって養老孟司がさんざん言っていたではないか。

お互いを理解できたならば、炎上は逆に、新しい支持者を大幅に増やすチャンスに変わるでしょう。

 おいおい、それってマッチポンプではないか。おかしいよ。

伊地知晋一氏のプロフィール

 ライブドア社長室長 コーポレート担当。グループ会社全体のWeb戦略を推進している。

 1996年、メール配信システムのシノックスの取締役として創業から参加。退職後、ユーティリティー系ソフトを販売するプロジーグループに入り、オンザエッヂ(現ライブドア)による買収と同時にオンザエッジに合流。

 2002年、オンザエッヂの旧ライブドア買収に伴い、無料プロバイダー・ライブドアの責任者として運営に当たる。2003年、ポータルタルサイトライブドア立ち上げ。同時にスタートしたブログが国内最大のサービスに成長した。このほか、約2年半で50以上のネットサービスを立ち上げる。

 この人、釣りで言っているんだろうか。釣りだろうな。
 でもそれにしちゃあまりにもお粗末な釣りだよな。

 これに対して。

 >> 自分の見てきた炎上サイトの原因を見る限り

といった客観性に欠けたり裏づけの乏しい論拠で

 >>  炎上の原因は、ほぼ100%書き手にある

というような極端なことを言った結果炎上する例は確かによく見ます。

 痛烈な意見であった。