安倍政権、苦しみのさなか

 ホント、もう見ていて痛々しい。
 まず伊吹文部科学省大臣。この人がなぜこの位置にいるのか、考えれば考えるほど前時代的。
 まずテレビ時代の人じゃない。この人をNHKなどに出演させるなら官邸から人を出して啖呵を切ってズバズバいくべきだっただろう。
 伊吹は話は無駄に長いし、抑揚はないし、いちいち建て前から話を始めるクセがある。退屈きわまりない。まあこれでも教育基本法は通ったのはマシかも。
 第一教育基本法タウンミーティングやらせは、ぶっちゃけガチでTMやればプロ市民とかブサヨクとか日教組が入って大荒れになるのは必至ということで要するに政府も『市民』も互いを信用していなかったわけで、いわゆる『市民』と心ある国民は袂を分かち、粛々と改革を見守るべきだと思う。
 だいたい、タウンミーティングなんてやったけど、本気であれが国民の意見集約になると思っているほうがお目出度いよ。国民の中には声ばかり大きなプロ市民ブサヨクがいて、結局そういう一部の連中への応対でつぶれてしまうだろうことはちょっとそういう集会の現状を見た人間なら容易に想像がつくのではないか。
 愛国心とかなんで問題なのかも訳が分からない。そんなに日本が嫌いなら日本から出ていけばいいだけのこと。在日とかいろいろ言うけど、要するに宙ぶらりんでいることのほうが何となく居心地が良いからでしょ。
 ぶっちゃけ在日利権だってあるし、そんな中途半端を利用して得をする在日朝鮮人をあつかっただけで『パッチギ!』なんて見る前からムカつく映画が賞を取りまくる日本の文化界というのはおかしいよ。まあ、キモの賞が取れなかったのは良かったけど。
 『とりあえず左』、『とりあえず反体制』といういわゆる文化人の姿勢は私は大嫌いだ。思考が止まっているからだ。
 私だって今の企業防衛力を増すためと言いつつの企業だけが儲かる税制改革とかなおざりになったニート対策とか、安倍政権を批判したい気持ちはある。
 しかし、である。ここで安倍以外にだれがやる? せいぜいローゼン麻生ぐらいではないか。でもなおのこと、こうなるとローゼン麻生を温存したくなる。安倍さんは豪華なツナギ政権として小泉改革の後始末と2008年事態への準備に邁進すべきと思っていたが、どうにも安倍さん自身の声が聞こえてこない。そこが安倍政権の死活を決めるところなのに。
 こう考えると小泉政権はすごかったなあと思う。
 私はなおも安倍政権を支持する。まだ逆転があると思っている。
 そしてなによりも、私は民主党が大嫌いだ。ろくなヤツがいない。