世界樹の迷宮

 ゴミ出しに行くまでの暇つぶしにちょっと遊んでみる。
 よくできている。いらん通常画面の3Dモデリングもなく、黙々と3Dダンジョンに潜り、敵と戦い、戦利品を回収し、街に戻って武器屋に戦利品を売る。すると戦利品で武器屋が武器を作ってくれる。それを買って、さらにダンジョンへ。
 ダンジョンへ行く目的も、酒場や執政院で受ける仕事があったり、単純にダンジョンの奥へ潜っていきたいというところでシンプルながらいい引きになっている。
 しかも街のつくりがなんとメニューオンリー。無駄なモデリングされたCGもない。絵本風というか、萌え絵風と言うかのイラストオンリー。実にシンプル。
 こう言うのが好き。できればこれでイベントの時だけモデリングムービーになってくれるといいのだが。
 ともかくこのゲームはストイックながらアートワークが効いた、いい作品である。
 ちなみに私は小説を書く前はゲームデザイナーをやろうとしていた。実に中学時代。そのころにPCG(プログラマルキャラクタジェネレータ。文字のフォントを書き換えてそれを並べることでビットマップよりも小さなサイズで画面を表現する技術)のエディタを自作し、ドット絵のエディタも自作した。あのころは開発ツールは自作が基本だった。
 そこで私の愛機は当時MSX2だったのだが、ちゃんとストーリー性のあるゲームをやろうと思ったとき、漢字表示をしたくなった。MSX2+から漢字が使いやすくなるのだが、私の無印MSX2(HB-F1XD)では漢字コードは自分で拾うしかなかった。
 そこでワープロで作ったテキストデータから漢字コードを変換するZ80マシン語(それもハンドアゼンブル)プログラムを作ろうとした。現実にはその途中で高校受験となり、以降いろいろと忙しくなって、浪人生の終わりにEPSONのPC486noteASで原稿書きを始めるにいたる。
 だから、ゲームは嫌いといいつつも、根がゲームなのだ。特にこの種のRPG関係は一時期かなり凝っていた。シファの話も実はRPGとしてやっていこうというつもりもあった。(シファをNPCにして、出力制限を解いていくみたいな)
 まあ、今はかなり離れてしまったが、なかなか懐かしく、それでいて楽しい。
 ユキさんの持ち物なのであまり遊べないが、黙々と数十分レベル上げに邁進した。楽しかった。
 というわけで原稿に戻る。