インシュリンの日

 血糖と高脂血症の病院。
 ユキさんは血糖が高い上にアセトンまででてしまい、入院かインシュリン注射を覚えて帰るかのいずれかを選ぶようにと言われる。
 絶句。
 特にアセトンが出るというのはヤバイらしい。


Learning Diabetes Mellitus
http://metab.kuhp.kyoto-u.ac.jp/EDU/a005.html


 参項。ケトーシス手前だったらしい。
 絶句。
 同じもの食べてても私のほうはもう血液検査で異常値は一つだけと大幅に改善したのに。
 絶句。
 まず、気を取り直して他の薬とインシュリン注射器を処方してもらい、薬局で買って病院に戻ってやり方を教わる。
 空腹血糖を計って装置も借りる。使い方を実に2時間近くにわたって教わる。
 ショック。
 で、家に帰って、血糖を計って(空腹時のはずなのに250台もあった)、インシュリンを2単位注入して、食事。
 そのあといろいろあったんだけど、まあ二人とみんなで何とかしていこうという結論に。
 で、グーグルさんで糖尿病とインシュリンについて調べる。
 少し明るい展望もある。
 費用的には苦しいけど、なんとか。
 ちなみに昨日の焼き肉については、検査の前だからと焼き肉を避けても仕方がないと怒られてしまった。検査で結果が良くても平常の数値が悪けりゃ意味ないもんね。そういやそうでした。
 で、インシュリン注射器だけど、これが良くできている装置で、ぷすっと刺すのは痛いらしいのだが、決まった量を確実に注入できるような工夫があって、しかもそれほど大きくない。第一インシュリンの発見以前は糖尿病は高血糖で死ぬまでの病気だったと言うが、注射のインシュリンもできたし、それが携帯できるものにもなるし、インシュリンの作用機序に作用する薬もあるので、インシュリン注射から復帰して服用薬に戻ることもできるらしい。
 血糖計の採血もよく考えてあって、ぱちんとバネで針を刺して少量の血を採るもので、どちらもユキさんは自分でピアス穴をあけたことを思えば何ともないという。
 ユキさんは真面目なのでちゃんと血糖も計るだろうし、インシュリンも打つだろう。幸か不幸かユキさんも私もちょっと大きな旅行ができない状態だし、問題ないと思う。入院となれば大変だったが、無事始めての血糖測定とインシュリン注射もできました。
 まあ、生活も3月からさらに変わるし、私の出血しながら書いている原稿も5月には終わる。それからあとはそれからあとのこと。
 で、私の仕事だが、最近、『だって愛してる』を読んで以来、ペースを大幅に崩している。毎日仕事に区切りをつけれずに必死の活動。でもそれに満足できず、ストレスとなっていた。
 それもまた変わるだろう。ここ数日ユキさんと過ごして幸せだったし、小説修業を放棄してユキさんを支えるために専心して働く覚悟もある。
 統合失調は相変わらず鳴り響いたり鍋かぶったりと来るけれど、それでもなにか増収となる仕事に就くしかないかもしれない。
 ただ、5月まではちょっと辛抱してもらおうと思っている。
 せっかく小説書きになった以上、人生一度の勝負をしたい。
 それからあとは別に考えると言うことで。