生きると言うことは
苦みのある野菜の天ぷらみたいなものかもしれない。
苦い。でも美味しい。そして、食べ終わったあとに爽やかになる。
甘さだけでは舌が麻痺して、どんどん甘さを求めていってしまう。
しかし、甘さのあとにはたいがい、甘かったなと言うひとときの記憶しか残らない。
かといって、食べないわけにも行かない。
受苦の知とは、その苦みのなかから、楽しみを見出し、すこしずつ自分を磨いていくことなのだと思う。
あまりにも苦しくて、何度も絶望したけれど、死は終わりではない。それはプリンセス・プラスティック/プライマリー・プラネットのシファの言葉だった。
危うく彼女たちを全て死なせてしまうところだった。
まだまだ分からないことも多いし、学ぶことも多い。
それよりも、ますます分からなくなっていっている。
だからこそ、一生をかけて学んでいくのだ。
- 作者: 岡本嗣郎
- 出版社/メーカー: 集英社
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『9四歩の謎 孤高の棋士・坂田三吉伝』を読んでいる。まだ途中だが、道を目指す者は、決して不動でもないし、むしろ迷い続け、激情にかられ、遠回りをし、それでも同じところに戻ってくるのを感じる。
結局、原点は変わらない。ただ、原点から外れることもあるし、外れることで見えてくることがあって、それで結局自分が何も見えていなかったのだと思うのもしばしばなのかも知れない。
でもそれでは生活できないわけで、事実将棋指しが食えるようになったのは明治大正だったそうである。
それでも、それしか道はないと信じる。信じて指し続ける。
その姿に、意気を感じ、寄り添ってくれる人がいる。
それがかろうじてできるところに、私にまだ夢はあるのかも知れない。
ユキさんには済まないと思う。でも、ユキさんもそれを承知だったようだ。
夢は遙か彼方、一生たどり着けないかもしれない。
だけど、ユキさんの病状の回復に、またしても私は迷ってしまう。
でも、私には他の道はない。
そして、ユキさんは多少のことでその道をあきらめるような情けない男と結婚したのではないと思う。
道を目指す。厳しいけれど、それがかすかな一線で残っている以上、まだあきらめられない。
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