4月1日の新番組

 缶頭テレビ開局240周年記念アニメドラマ
『天使の階段』
 
 2144年正月。
 巧妙に隠蔽された小惑星帯のなか、世界のパワーバランスをあやつる多国籍海賊団MAPUの旗艦・客船〈デウス・オブ・アース〉では、贅を尽くしたその船内で各国の非合法武装組織や武器商人による新年会が開かれていた。
 しかし、そこに一斉検挙のためシファ以下8隻のBN-Xと国連議長直属執行部隊スーパーエッジが突入、客船上は大混乱となった。
 これまでヤクザをはじめとした非合法組織と、ついに内閣官房副長官愛宕ヤスコ以下の国連が全面戦争に入ったのだ。
 鬼謀を巡らすMAPUの総帥パイモンは、客船から脱出するかつての友・ラッティの母艦〈ブラックスワロウ〉艦上から、摘発活動をするシファを見つめていた。
 彼は、その気高いシファを屈服させ、従属させることを想像し、その汚れた欲望を膨らませるとともに、そのための策謀の手を考え始めていた。
 世界に配備された8隻の心を持つBN-X級人間型人間サイズ戦艦の結束は?
 国連執行部隊の運命は?
「私が生まれたことが、全ての悲劇の始まりだったの!?」
 シファの慟哭にむけて、全てが走り出す。
 プリンセス・プラスティックシリーズ初のドラマ化。(連続全10話)
 
 
 プリンセス・プラスティックのアニメ化は何度か企画されてきましたが、缶頭テレビ開局240周年記念という、22世紀に入ってようやく日の目を見ることとなりました。
 作品自身は缶頭テレビドラマチームに120年ぶりに発掘するまで忘れられていた存在ですが、主人公であり主役メカであるシファ級BN-X、そして国際情勢の変化など、この22世紀の現在だからこそ、20世紀、21世紀と書き継ぎながら志半ばに倒れた作者の遺志が、そのシファの運命とともに感動を呼ぶと考え、そしてついに日曜10時・大空電機劇場の枠でアニメドラマ化されることとなりました。
 主役のシファには造顔作家・大川修一郎の造形によるアクターデータが採用され、そのほか多彩なキャラクターは各アクターデータプロダクションから最高のデータを採用、そして背景には世界最高速を誇る『深宇宙シミュレーター』によるレンダリングを行い、缶頭テレビ開局240周年にふさわしいものとしました。
 脳科学や時空科学の進歩した今だからこそ、その途上に倒れた作者の夢を通じ、私たちがあたりまえとして見過ごしてしまいそうな、人間の力、意志の力を感じることが出来ればと思います。



 ちなみに本日は4月1日です。