未来の駄作機Yak365A/B


 Yak365A/Bフリースカイ可変戦闘機。
 青が弟、ピンクが姉の乗機。

 もともと戦闘機としての高速展開能力・高速戦闘能力とパワードスーツモードでの限定的な地上戦への参加を企図され、特に戦闘機状態での着陸脚の弱さを解消するため、変形してコンフォーマルタンク状の部分をスネにしたパワードスーツモードを行うコンセプトで計画が始まった。
 その着地性能を強化することでその脚部の強度が上げられるため、発信機を併用することで短時間の自動揚搭が可能というメリットがあり、これからの小型艦艇搭載機の揚搭装置の簡略化につながると期待された。この計画の先には戦闘機を小型艦艇に積むことでデータリンクを使い水平線以遠の索敵・攻撃が可能になると共に、無人機と違い任務の多様性が期待できるとされた。
 そして過酷な出力条件を要求されるパワードスーツ時のVTOLモードに耐えうるDAGEX素子と直結した小型SC機関の開発が進み、いくつかの研究が先行して行われた。
 特にSC-DAGEXと呼ばれる直結機関は開発が困難とされながらも実現した場合の比推力を圧倒的に改善するものとして期待され、注目を集める中、地上エンジン試験場でのテスト・大型輸送機に搭載しての高空噴流テストなどを進め、最終的に単体地球往還機としての性能を発揮すると判断さた。
 そしてそれをパッケージングした機体p.2115として実設計が始まった。
 設計は高度なデータモックアップを駆使して行われ、特殊なパワードスーツモードの搭載にもかかわらず、事前の念入りな試作が功を奏し、目立ったトラブルもなく、2機ともテストパイロットのデューイ・クローディスによって地上歩行試験、航空機吊り下げ投下・飛行・格納試験を行い、その後に空中転換試験など順調にスケジュールを進め、同日に進空した。
 しかし戦闘機としての機動力は、戦闘機時には強力なパワードスーツ機構を死重として積む欠点があり、なおかつパワードスーツ時には戦闘機用にナノファイバーを駆使した軽量化ボディの耐弾性が問題となり、複合繊維の増加装甲を装着したが、それがさらに戦闘機能力を低下させるというジレンマに陥ってしまった。
 もともとYak設計局自身が存亡の危機にあり、そこで起死回生の画期的戦闘機をという経営サイドの要求で始まった計画のため、開発スケジュールは問題ないものの、この機体を装備してどのような作戦を行うかという戦術面での無理や曖昧さがどうしても生じてしまい、ロシア空軍もVTOL性能にあまり魅力を感じず、大型哨戒戦闘機と無人機を組み合わせた戦術を基本としたために採用しなかった。
 そして、他の国も性能に比して高価な機体となったと判断、結果実機を採用する国はなかった。
 しかしVTOL性能に駆使されたメカニクスの極致とも言えるパワードスーツモードとファイターモードの空中転換は注目を浴び、ファーンボローエアショーでの実機による展示は大人気であった。
 惜しまれつつ開発計画は中止されたが、その試作機2機はその後中央アジア動乱時にラッティ配下の空賊の手にわたり、改良を経てビビデとバビデと名付けられて運用が行われ、活躍中である。



 いろいろと準備はしているんですけど、なかなか具体化せず。
 27日はぐったり。ユキさんも発熱しているし、私も公休入りとはいえ身体が全く動かず停滞。
 久しぶりに鉄道模型を走らせる。一ヶ月ぐらいぶり。
 でも、これから大きな関門があるのだ。