買いたい本

作家の猫 (コロナ・ブックス)

作家の猫 (コロナ・ブックス)

 が欲しい。
 で、電話で近所の書店に在庫を聞くと、保留音にして延々と探し、ありませんでしたと答えて終話。で、延々と待った電話代こっちもち。いやね、一生懸命探してくれるのはありがたいですよ。でも電話代もけっこうするんですよ。
 これじゃ中小規模書店はつぶれるしかないよ。コンビニ化するしかない。書店員の見込み発注も結局はPOSデータで作家のランキングから企画出版までやっちゃって、売れる作家の本は売れるけどこれから売れる作家の芽は摘まれ続ける。だいたいにおいて今紙製本の書籍は入手するとうれしいけど、流通としては時代遅れだ。
 結局セブンアンドワイに頼んだ。一瞬で出たばかりか気に入りそうな猫本がおすすめされ、その上近所のセブンイレブン受け取り・代引きで手数料送料タダ。
 これじゃねえ。

ネコを撮る (朝日新書 33)

ネコを撮る (朝日新書 33)

ネコ路地へ行こう (小学館文庫)

ネコ路地へ行こう (小学館文庫)

 やっぱり猫が好き

やっぱり猫が好き

やっぱり猫が好き

 ドラマの『やぱ猫』は深夜帯の放送で評判になったのだが、フジ編成部が安直に数字が取れるからとゴールデンに持って来て失敗した。ホント、商売人は買う人の心を一番わかっていないんじゃないだろうか。自戒も込めるけど。
 深夜、残業しながら流しているドラマは、詰め詰めに作っていないから見やすいし、ゆったりとした感じが恩田3姉妹のキャラをよく出していた。もたいまさこ室井滋小林聡美の3姉妹というのが良いキャスティングであった。
 それを台無しにしたフジ編成部。あれからずいぶんになるが、あれから数字の取り方について少しノウハウを考えたのだろう。
 でも数字とはいっても結局はスポンサーを説得する材料の一つにすぎないのだから安直にスライドさせてとると思わず、この枠は誰が見て、という視聴者の層を見た編成が求められる。やぱ猫ゴールデン化の悲劇はまだ視聴率階層分化の前であった。
 数字は雄弁だ。でも、数字が万能なら、我々送り手の思いなんかいらなくなる。
 しかし、我々にはそれを表現したい動機がある。
 その動機が擦り減り、抜け殻になるまで、あがくしかないとおもっている。
 そして、そのときに経済とか数字とかも関わってくるけど、優秀な先輩に聞いても、方法論はあっても適用は出来ないらしい。
 強いて言えば、打席に立ち続けることなのだという。
 数字に負けずに。


 むずかしいけど。