ついに真価を表した新時代、自民民主2大政党時代

 ぶっちゃけ、あれだけマスコミの支援を得れば中身が自民党と同じ野合のうえに旧社会党やA4の1.5枚しか一日に書いちゃダメというふざけた労使協定を結んだ労組、その上自治労の息もかかっている民主党のメッキがはげるのも時間の問題であろうと思っている。
 しかもリーダーシップについては小沢一郎は疲れたと自民党にとどめを刺すべき勝利宣言もすぐに出来ない、どこまでも中途半端な、そのくせ裏では中共北朝鮮に甘い体質がある民主党の実相はこうして参院第一党となったところで逃げ場がなくなった。
 自民党の失点と選挙戦術で勝った民主党だが、現実にはたしかにこの選挙のタイミングで減税措置を一斉に止めた自民党に対する反感は大きい。
 民主党に果たして自民を越えるポリシーはあるだろうか。
 でも、対する自民も美しい国などと抽象的なことを言っても結局は弱者しわ寄せと言われても仕方のない政権運営でしかもマスコミ対策は全くの無策、負けは当然である。
 だが、負け方を見ていると、民主党に明るい未来はない。ただ神経を逆なでされた有権者がアンチ自民にふれただけで、昔のマスコミ用語で言えば地滑り的勝利ってやつなんだろうとおもうのだが、現実には私は負けると思った上で選挙区は自民に、比例はツルネンに入れた。結果選挙区の小林も当選し、まずは思惑通りである。
 これから拮抗する自民民主の対立の中で、本当に政権交代が可能かどうかという審判を受けることになる。どっちにしろ朝中韓は安倍に警戒していたのだが脅せばどうにかなる民主が参院の半分になったことでラクになったと思っているだろう。
 しかし、美しい国の現実が美しくないものの否定切り捨てであり、本来国政というものは美しいだけではだめなのだが、それを結局甘い小泉ブームの余韻で損切りしたほうがずっとためになったのにずるずると矢面に立たせ続けた結果の松岡農相自殺など、安倍内閣には疑問が多かった。
 早めに辞めさせればまだ傷も浅いのに、もたもたと矢面に立たせ続ける。非情とされた小泉よりも安倍総理はさらに非情で、鈍感だと思う。
 だが、それでも憲法改正への道筋も出来つつあるし、自民にも民主にも志ある議員はいる。そして政界全体で見ると世代交代も起きているし、以前の55年体制然とした右翼左翼ではなく、国民との対話を重視する議員が育ちつつある。
 自民は負けた。しかし、本当はジジイ呆談的な旧世代の政治家が退場したことは受け入れられると思う。
 そして自民党については、私自身は特に思い入れはないのだが、しかし今回は負けはわかっていた。要は負け方の選挙だと思っていた。
 そして安倍総理続投となり、内閣改造となる。マスコミの思惑とは逆になった。
 今になって、思う。
 これこそ願ってもない新時代なのかもしれない。
 自民民主共闘とは行かないだろう。
 しかし、自国民を見殺しにするような政治家は淘汰された。
 まさに新時代への胎動、2008年事態への準備ができつつある。
 衆参ねじれとなり、いずれ衆院選もあるだろう。
 まさにその衆院選こそ2008年事態への国民の本当の選択になる。
 今回は年金などと言っていたがよく考えればほとんど若者対策の政策はなかった。その無策がいずれ明らかになるだろう。
 まず、選挙にせよ民主主義にせよ、問題はその過程なのだ。一挙に有能な政権は出来ない。互いに負けに学び、醜聞に耐えるなかで国政を担う真の政治家となっていくのだ。転ばないで大人になった子供はいないのだ。
 次の衆院選が見物である。なにしろ今回の参院選は比例選挙区並立、国民に2票与えられた選挙だった。それが次回となるだろう衆院選では1票になる。まさに選択である。
 そこまでの時間、民主はどこまで国民のこれだけの支持に答えられるか。
 参院選政権選択選挙と言うより、安倍政権の採点選挙であったと思う。
 次回は本当に厳しい選挙になる。
 自民にとっても、民主にとっても。


 とはいえ私はツルネンが当選したのでかなりうれしい。ツルネンは湯河原町議だったころから好きだった。民主党であることが残念だが、しかし言っていることは一言では表せない政界の光と影の片方として的確だった。
 光あれば影がある。その二つが政界に反映できる。
 まさに二大政党の時代である。ようやくここまできた。
 私はこう選挙の結果を見て、感慨を抱くのだ。