朝日ウォッチング
びっくりする記事の多い朝日新聞。
be(土曜版)b6面。米田建三帝京平成大学教授『今もフロッピーが威力発揮』
なんでも、200のカテゴリーごとにフロッピーに情報を分けて使っていて、フロッピーを一覧すれば情報がすぐ取り出せるらしい。
そして、フロッピーを持ち歩けば仕事がどこでもできるらしい。
200枚のフロッピーの山に、どのファイルがどのフロッピーに入っているか、リストを作って管理しているらしい。
ハァ?
HDDにまとめちゃえばgrepだってできるだろうに。
フロッピーなんか容量が小さすぎるんだから、せめてUSBメモリにしろよ。128MBタイプなら半分ぐらいいつでも持って歩けるよ。
なんか、こういうフロッピーなんてものを未だに愛用しているところがスローフードでエコロジカルなおじさんたちの心にキュキューンと効くと思って朝日は載せたんだろうな。
USBメモリからブート出来るOSだってある時代だよ?
読者をバカにするのもいい加減にしてほしい。
でも、こういうツッコミも朝日を買っていないとできないからなあ。
2年契約で洗剤ひと箱とかもらっちゃったし、何よりも読売産経は威勢が良すぎるのでと思って朝日にしたけど、こう香ばしすぎると……今時フロッピー……。
たまに頭のおかしい人がいて、私に誰にでも読める作品を書けと説教を垂れる。
でも、一方ではもっと技術考証で攻め込むべきだという。
結局、銀行ATMも使えない人から本職のエンジニアまで読めるようにせよと言うらしい。
できるかそんなの。
いや、読めるようにすることはできるでしょう。
難しいところで逃げればいいんだから。
しかし、それをやっている先輩はうじゃうじゃといる。
誰かと同じことをして生き残れる業界ではない。
まあ、『それは小説描きの経営について実情を何も知らない人の幼稚な詭弁ですね(財前教授風味)』としか言えないと思う。
香ばしいものはウェブでもさんざんある。
でも別の世界だと思っているからいちいち反応しない。
劣化ウラン弾とか、基地問題とか、いや問題なのは分かるけどさ、ツッコむところはそれじゃないだろみたいなページがうじゃうじゃとある。
で、それにマジレスしている人もいたりする。いや私も時々カッなってレスをつけたくなるけど、やっぱり何とかの壁があるんでしょう。
e1面も凄い。
「この世に定めなどない」という「アラビアのロレンス」の台詞を引っ張ってきて、『「アラビアのロレンス」は砂漠の民のオキテを否定するものだ』という感じにしてある。
ちょっと待ってよ。それは「アラビアのロレンス」の序盤から中盤のエピソードであって、終盤は徹底的にロレンスとイギリスを批判してたじゃん。
遊牧民としては有能でも都市居住者としては烏合の衆でしかないアラブに根付かない民主主義の中、王族がイギリスと談合して新国家を作っていく黒いシーンで終わるじゃん。
ロレンスはそういった国家同士の争いの中では英雄など存在しえないというシビアな結末を迎えるのに。
この記事の記者は本当に「アラビアのロレンス」を見たのか?
それとも、努力してこうなったのか?(軍曹トーク)
香ばしいなあ。