購入第1夜

 買いましたよマリリンマンソン(挨拶)、じゃなくてマンション。
 現金一発決済、一発勝負です。
 いや、契約はしているんだからここまで力まなくてもとは思うんですが、小心なのにこういうことをするのでビビってます。

 さすがに個人にしては大金なので、銀行の応接室を予約。
 出金の書類を書いてはんこを押し、窓口に提出。
 この額になると本人確認が厳しく、しかも本人確認に運転免許証を出せばいいのにこの前作ったばかりの写真入りの住基カードを出して窓口のお姉さんに失笑されます。
 で、こっちがわの不動産会社の人が来て、よしこれから、と思ったら、なんと売り主の方が決済に必要なアイテムを忘れて、奥さんがそれを持って来るという。
 開始11時予定がなんと15時に延期。

 ビビリまくって5時に起きていた身で4時間の延長。

 とりあえず電話だけは13時に切り替わるので、13時に無理いって新居に電話機を設置。
 いったんアパートに帰ると、ユキさんはお休み。

 私は一人で『ごきげんよう』を見ているけど、睡眠不足と疲労で何をやっていたのか覚えていない。
 確かシンスケの番組で名前が売れた弁護士がなぜ弁護士になったのかとか、それとか弁護士になって初めての事件が少年犯罪、覚醒剤に手を出した少年だったとか、あれ、なんかちゃんと覚えているなあ。

 で、時間となって銀行に再度出撃。
 現金は用意されていました。

 どでかい紙袋に。

 封筒に入ったお金は見ますけれど、紙袋に入ったお金を見るのは初めてです。
 お札の小山。
 森田さん(『ハチミツとクローバー』)状態。
 メチャメチャびびりながらそれをいつもの鞄に納め、ようとしたら収まらない。
 そりゃ紙袋ですもん。
 袋に袋は収まらないよなあ。

 なんとか場をしのいで車に戻り、そのまま即決で決済の不動産屋さんに。
 待機していた司法書士さんと名刺を交換。説明を先に受ける。
 まだ相手、売り主が来ない。
 不動産屋さんと先に火災と地震の保険の話をする。
 ここで覆ったら向こうも大ダメージ。大丈夫だろうとは思うんですけど、気はここら辺でかなりヤバい状態に。
 とりあえずお茶を飲み、私の生きた証であるモバイルギアのメモファイルに時刻を書いたりしている。
 司法書士さんもメモを取っている。
 私は弁護士さんにあったことはあるけれど司法書士という職業の人を見るのは初めてなので、憚りながらちょっと観察。
 そして売り主がご夫妻で登場。
 某企業の支店長ご夫妻。
 私ぐらいの部下をあごで使える地位。
 貫禄を感じる方でした。奥様も気品ある方。

 ちなみにweb日記だのblogだのといいますが、本当のことばかり書いているわけじゃないし、書かないことはいくらでもあります。
 そりゃそうです、blogもweb日記も日記形式の『創作物』なんですから。
 さすがに何時何分、なんとかをネタにチェッコリを実施、何とかがアシスト、なんてのはblogのほうには書きませんよ、なんてうわっ、書いちゃったよ。

 登記の処理を行う。認印でいいと言われていたけど、相手は実印。
 売り主の処理で売り主は実印だけど買い主は認め印でいいんだそうです。
 まあ、実印は先日の契約で使っているので、いいのかな。
 で、これで抵当が全部消えた不動産が手に入りました。
 互いに書類を交わし、司法書士さんは法務局へ直行。私たちは鍵の引き渡しを終え、現場のマンションに行きます。
 確認し、これで解散。
 終わりました。

 で、軽自動車に乗せていた貴重品を新居に。
 PC・ADSLモデムをセットすると、なんとディスプレイの電源コードを忘れていたことに気付く。
 ほかにもいろいろあって、またアパートに。
 戻って、今度はモデムからLANケーブルをPCに繋いだら認識されない。
 認証データをルーター任せにしていたので、ルーターを取りにお休みのユキさんを残してまた戻る。
 無事繋がりました。
 電話機も留守電が入っていて、版元からの連絡事項が。
 メールボックスにも重要な連絡事項が。
 なかなか忙しい。
 米田家の母がこういった手続きに立ち会っていたのですが、ここらへんで一度解散、米田家からのプレゼント、居間と和室の灯具を運んできてもらう。
 一国一城を自力で買ったことで米田実家とも和解、一緒にお寿司を食べに行きます。
 ウマー。
 で、ユキさんはアパートに。
 私は新居で仕事。

 しかし、こういう人生でベスト5に入るぐらい長い日なのに、ユキさんはきっちりと2回昼寝。
 ユキさんのおおらかさというか、そういうものなのかのなにかが凄いと思う。
 でも、某氏と同じで、こういう家事は旦那は必要以上に力んで、必要に全く届かないほど何もしないのが常で、結局私がこうして記事を書いている間、ユキさんはアパートの片づけに全力なんだよなあ。
「いやあ、大変だったねえ、ヨネタ君」
「いや、ははは」
「じゃなくて奥さんが」
 すまんなり。

 あと、契約の日に車に乗る時間もあるだろうとCDを焼いていました。米田淳一セレクション。
 聞いていて頭が変になりそうな選曲です。
 intermezzoグラディウス5)からさだ「関白失脚」、BOA「dubet」まで。
 いや、私の頭の中では繋がっているのですが、普通に聞くとオカシイです。

 WindowsiTunesさだまさしを聞きながらビビリまくりの一日が終わろうとしています。