宙組情報(ホテル・ステラマリスとレビュー伝説)

 宝塚宙組「ホテル・ステラマリス」。
 厳しい評価をせざるを得ないのがとても残念。宙組生みんなうまくなっているのに脚本が追いついていない。劇とレビュー半々の構成では劇が彫りが足りなくていまいちというのはあるけど、今回はあまりにも……。
 そう考えると三谷幸喜のすごさを改めて感じる。同じ時間でも題材の取捨選択は三谷のほうがずっとうまい。要素が多すぎて処理しきれていない。
 今回『王様のレストラン』のようなものをできればと思ったのだが。やっぱり時間配分が……と思いつつ、ひそかに時計を見ていたが、冗長な描写もいくつかあったように思う。特にオープニングは長い。歌わずにあれだけの時間を持たせるのはもったいない。
 何となく思ったけど、あちこち無理のある脚本は実は1部で終わる構成ではなく、1・2部で2部にまたがる予定で考えて、それを無理矢理ぶった切ったんじゃないか、と無理目に弁護してみる。あの『ワークシェアリング』のところは余りにも唐突なんで、全くツライ。他にももうちょっとこっちのほうに、といろいろ思ってしまう。
 その代わりレビューは大満足であった。演出も曲目もいい。まさに圧巻。でも私の中にはまだグロリアスの記憶が。確かに今回も十分良いし、展開もうまくてすっきりあっという間。でも、そうなると贅沢なものでもっとどっしりやってほしくなってしまう。
 出待ちをするが、寒くて撤収。でも和央の帰宅は見られた。しかし和央はサービスするなあ。出待ちで待っているファン全員から手紙とか受け取るんだもの。こういうトップは少ないので嬉しい。愛想のいいところが和央のいいところ。
 明日はVSE出発式(18日記す)。