答えは小説で出します。

  ということで、実は自分の中に、明らかに世代が変わったと思える瞬間があります。今見れば恥ずかしくなるような旧作もあるし、それはそれで自分だと思う。
 そして、つねに挑戦する。自分の書けなかったことを描こうと思う。作家の向上心とは人それぞれだけど、私の場合は特にテーマやアイディアを追求していきたいと思う。文章とはそのためのメディアであり、表現不足は常に抱える問題ではあるけれど、でも誰も大人の状態で生まれられるわけじゃない。そこらへん、売り込むのに若干弱みを感じる。ここ数日の煮詰まりはそこから来ていると思う。
 まあ、その煮詰まりも、4日夕方の決定である程度解消しました。秋から年末にかけて発行のスケジュール。また『大和』だけど、こう描いた人はいないと思う。今回は時空機構ほとんどなしで行きます。
 素直に読めて、素直に読み終わって、じわりと残る話が目標。
 それが決まりながら、とはいえやっぱり連戦連敗でも挑戦を続ける。それが『ぱぱ電』と内称している作品。私の鉄道マニヤ人生を賭けた勝負作。これも意外なところから攻めます。
 あと、『エースアクティブ3』。110枚まで進んでます。あと一押しで部内審査、そして公開になると思う。
 それと私なりに私のヒキコモリ時代のことを書く話とか、実録戦記とか、仕事はいっぱいある。

 実は、昨日ユキさんとケンカをしました。悲しかったけど、でも、ケンカをすればするほど、互いが互いを思いすぎてすれ違っていることが分かって、仲直りして深く感じ入る。
 里帰りは現在はなかなか大きな出費ができない状況だけど、でもいつかさせてあげたいと思う。
 ただ、こうやってケンカしたり、デートしたりしていると、やっぱり結婚とか恋仲とか異性とかの意味、特に遺伝子的アルゴリズムでここまでつながってきた生命の歴史を思わされる。やっぱり二人は二人でいるべきなんだと思う。
 我慢もそれぞれがある。でも、我々はそれを率直に言い合う。言い合った上で、納得する。やっぱり違う人間だから視点も違うし、感じ方も違う。
 そんな中、現実って凄いなと思う。苦しいところもあるけれど、でもいつも意外なところから解決したり、逆に上手くいかなかったり。
 でも、現実は厳しくても、それはそれで何とか付き合っていこうと思える。現実は何しろ叩けば引っ込むし、引っ込めば出っ張ってくるしで何も起きないという事がない。常に変化し続け、学ばされる。そう思うと、代替現実や仮想現実というのは、どうしてもツクリモノの域でしかなく、そのツクリモノは自分の中でさんざん作ってきたし、造れるからもういいやと思う。
 現実とやりとりすることが、最近、辛いけど楽しい。没になったりするけど、それはそれで理由があるし、私の未熟さだと思う。でも、人間仏様にならない限り未熟なんだし、それはそれでいけない部分は直さねばならないけど、でも自分の中で起きていることも同時に現実になっている。

 どう表現したらいいか分からないけれど、ユキさんが3月のある日、外に出てみようよ、風が全然違うよ、と言った日があった。
 本当に風が違った。春の風だった。海を越えてきた瑞々しい空気だった。
 こういうものを二人で感じることができる。それがうれしかった。
 ほとんど同じ歳のホリエモンのようにはとても稼げないけど、でも別に私は私で書きたいものを書いて、売っている。
 そこでミスがあったかも知れないけど、それはミスの原因として考える生テキストのデータに一つ一つ管理プロパティをつけて管理し、以後このようなことの起きないように気を付けるつもりであるし、現在そうしている。でも、現象はそれを越えちゃうことなので、だから苦しんだ。
 でも、こういうことよりも、まず良い小説を書き、小説で答えるのが大事と思う。
 がんばります。