ハチミツとクローバー(TV版)

 今週の最大の期待、それが『ハチミツとクローバー』TVアニメ放映開始。
 原作はスズキトモユさんがページで紹介なさっていて興味を持って購入したんだけど、読んだら大当たりだった。トモユさんありがとう。
 それがどうTV化されるか期待。
 私にとってハチクロの凄いところは、登場する美大の学生とその周囲について、青春とか愛とか、私がこれまで絶対視していたものが完全に相対視され、それでも相対化しても決して突き放さない。その絶妙な物語運びが、どういう知識とアルゴリズムで紡ぎ出されるのかと、私は強く引きつけられている。
 文章が下手なのは練習していけばいい。
 でも、こういうアイディアというか、アルゴリズムの面でも凄いなと思った。
 このハチクロについては『私だったらこうする』という選択を考えられる点が一切ない。
 全てが有効以上に、絶妙に機能している。
 すばらしい作品である。
 
 で、ドキドキしながら放映開始を待つ。
 来た。
 オープニングはビックリ。
 その後。
 すごいすごいすごい。
 私は原作の台詞暗記しちゃうぐらいのファンだけど、原作の雰囲気をよく使っている。
 つか、フツーの『アニメにしました』、という段階じゃない。
 原作に忠実なところと、アニメ上やらなくちゃいけないところのバランスが良い。
 久々に良いものみました。これから毎週木曜の楽しみになるなあ。
 
 実は最近、アニメを見るとき怖い思いをしている。
 時々思いっきりハズすことがあるのだ。
 まあ、文句を言うならつくってみろで、私自身何度も詰めを誤って、いやーすまんなー、と思ったり、かといって主線はずれてないから、申し訳ないけど許してくれと思うこともある。
 ホント、詰めって難しい。
 時間的にも体力も思考力も限界になってそこにとりかかるので。
 でも、他人の失敗を見て、自分の失敗を考えて、すこしずつ良くできればと思う。
 それでも自分の安全圏内でだけ書くことを考えちゃいけないなと思う。
 もっと大きな仕掛けを、もっと深い心理をと挑戦しなければ、何も書けなくなる。
 
 でも、また一つあこがれというか、良いなと文句なしに思えるものができた。
 それが嬉しい。
 
 もっと私もやらなきゃ。
 
 『エースアクティブ3』、いろいろあって進まなかったけど、なんとか収束。資料もバタバタしてて散逸しているし、建て直しをどうしようかと思ったけど、何とかなった。
 『ぱぱ電』はもっと中盤を固めたいけど、でも上手く頭が決まったら一気に攻めよう。