脱線事故続報・あの桜井という人は何者?

 JR西日本福知山線尼崎脱線。お亡くなりになった方々のご冥福と、負傷なさった方々のご快癒をお祈りします。


 『新幹線安全神話の壊れる日』の作者桜井がテレ朝報ステで無茶なことを言っている。
 まだ何とも言えないという情報状況なのに、断定しまくり。この人、なんだ?
 あのなあ、『100キロ程度の速度で』じゃねーよ。力学の基本が分かってないな。地表速度の100キロを舐めるな。昔、戦前は75キロでも未踏の世界だった。それをここまで台車惰行動とかの研究をし、軽量化と安定化をして120km/h運転ができるように進んできたんだぞ。ついちょっとまえまで100km/hが在来線最高速度だったんだぞ。
 それに軽量化車体をここで叩いてどうするんだよ。重量車体だっておなじことが起きるだろうに。かえって構体が重いから、慣性モーメントがついてもっとひどいことになっているんじゃないの?
 現場の70キロ制限の話も吹っ飛んでるし。なんだこの人。
 直前のオーバーランだって検討してないし。ブレーキの動作だって未だ調べの途中だろうが。
 ホント、スピードがエネルギーにかわる怖さって、自動車学校で何階の高さから落ちたのと同等、と教えているはずじゃん。
 JRになってダイヤ至上主義になったみたいに言うけど、それだって停めるときは停めてるよ。確かに無理して走らせ続けた某地下鉄の話はその地下鉄の職員に聴いたので間違いはないと思うけど、でも最近は少し改善されていたような話を聞いていた。


 あと、置き石は多分副次的な要素だと思う。バランスを崩した可能性があるし、軽量車体で影響が大きかった、という言い方はあるだろうけど、置き石で早々簡単に脱線していたら日本中大変なことになってるよ。3分前に特急〈北近畿〉が通過していたらしいし、ガセ臭い。それに脱線するほどの大きな置き石だったら台車に取り付けた排障器で弾いて車輪に巻き込まないようになっているし。きっかけを作ったかも知れないけど、主原因とは思えない。

 やっぱりスピードオーバーでフランジが乗り上げかけたところに置き石だかナンダカでぷつんといってしまったんだと思う。でも軽量車体を横方向の破壊に備えると言ってもせいぜいがスキン構造をちょこっと強化するしかできないんじゃないか? 100km/hで横にぶつかることなんてそうそうあることとは思えない。

 ICE(ドイツ新幹線)の事故のことを思い出せば、本質は脱線させないところではないかと思うのだが。120km/hというものの物理的な怖さを考えると、それよりもちゃんと速度照査のあるATSを導入し、スピードオーバーを検知して停めるようにした方が意味があると思う。それに頑丈に造れと言ったって車体が壊れなくても中の乗客が壊れたらなんにもなんないんだし。

 思いだしたけど、H−2の打ち上げ失敗を扱った本で『新幹線は熟成しきった技術しか使っていないから安全』なんて言っているテクニカルライターがいたけど、新幹線を馬鹿にするのはいい加減にして欲しい。新幹線ATCに始まって運行管理システムとか、き電システムとか在来線とは全然違うし、車体構造だって在来線と違うところがいっぱいある。それに埃まみれの屋外でちょっと前まで研究室レベルだった電装品を使うことの怖さは考えないと。
 H−2だけがハイテクで頑張っているみたいに書いてあって、ちょっとカチンと来た。
 新しいモノを作るのは誰だって大変だよ。かといって、自分だけが新しいと思い上がっちゃいかんと思う。みんな苦労しているんだから。

 しかし、今回の事故は人命が余りにも安くなったような人死にの多さに目眩がする。こんなに人が死んでしまった。けが人も多い。多すぎ。お悔やみを言いたくても、圧倒されてしまう。

 ユキさん帰ってくる。いろいろとあったけど、2人でいようと言うことになる。
 2人暮らし再開。短い里帰りではあったが、得るものはあったようだ。

 ペット問題の仕事をしていて、モノスゴク辛い目に遭っている。でも周りの方々に支えられて何とかやっている
という感じ。
 で、ボコボコにやられた後、早速マンション構内で犬の散歩をしているオバチャンを見て更にヘコむ。一応理事さんに御願いして勧告ということにして解決するけど、こんなんでやっていけるんだろうか。

 書類は再提出することにした。
 アンケートの集計。表計算のオートフィルタ万歳。ようやく表計算をそういう使い方にできるようになりました。使い方が初めは飲み込めなかったものの、なんとか。
 あと、アメノミナカ世界観の概略図を書く。生き死にの世界、宇宙開闢から宇宙停止、そして宇宙崩壊まで図式化。
 こう考えると、宇宙ってシステムなんだなと思う。いやそう書いてきたけど、改めてそうだなと思う。始めの勘は外れなかった。