むしろ驚いているのは彼らだ

 と思う。彼らとは亀井派になびいた連中。第一、小泉総理は前から郵政民営化と言っていたし、それが党のマニュフェスト(最近聴かないな、この言葉)にもなったはず。
 けっきょくどうせ選挙になったらまずいから、妥協して引っ込めるだろうと安心してだだをこね、反対反対と甘えていたのだ。
 第一、ちょっと前までおかしな話ばっかりだったじゃないか。宅急便で文書を扱うと郵便法に抵触すると言った。信書は他の業者は運べないと。だが、その信書を郵便局に渡すと書留でない限り補償できないという。そりゃ小泉おかしいとおもうだろ。
 それがいま、冊子小包もあるし、定型外郵便も拡大した。メールで事足りるから郵便はなくなる、と言う人々、本当にメールを使ったことがないようだ。メールはジャブジャブとスパムが来るし、PCも結局ほとんどの家では郵便で送る年賀状の作成を目的として買われている。
 郵便は絶対になくならない。ましてヤフオクで500円ぐらいのフィギュア、カプセルトイを売り買いしているユキさんや、原稿とゲラのやりとりにエクスパックを使う私などは郵便に依存している。郵便はなくならない。
 だが、真の本丸は財政投融資だろ。こんなジャブジャブツカミ金が今でもあるのがオカシイ。やはり改革の本丸と言ってもおかしくはなかったのだ。事実、本丸だからこそこれだけ反対されたんだろう。
 でも、民主も寝返った議員も反対派も、マニュフェストも忘れ、ただ親のように守ってくれる党と国に甘え、だだをこねる。
 ああ、昔そういう人々がいたな。社会党
 安保闘争と言いつつ安保条約もろくに読まず、やっていたのはバリケードの中での集団生活ごっこ。それを今の子に聞かれてどう答える? 恥ずかしいなんてものではない。
 けっきょく、抵抗勢力というのは抵抗されてもやってくる主流への甘えでしかなかったようだ。新党を作るわけでもなく、後足で砂をかけた小泉に公認してもらえるなどと発言する奴もいる。ここまでくるともう何かの病気だろ。
 国賊民主に政権を渡すなと言う人々もいる。政治空白を作るなと言う。でも、それはそういう恐怖感を人質にした甘えだろ。
 民主政権でも何でもやったらいい。私は覚悟を決めた。民主や石原新党など、そんな甘えた夢の話では駄目だ。この国は情けないことに、自ら浄化する能力もなく、ただ甘える人々に甘えさせてきた。悲しいけれど、もういちど地獄を見た方が良いのだ。そうでもなければ民主だの党内反主流だのと甘えを許すだけだ。
 歴史を学ぶことで知ることは、皆歴史からは何も学ばないということだ、という警句もある。
 反米保守なんてのも甘えだ。まあ、反米保守を言った西部邁自身、甘えた安保闘争左翼だったのだから、よく考えれば精神構造は何も変わらなかったのだろう。一時期私も保守論客として彼をマークしていたが、だんだん底が見えてきたというか。。
 私はユキさんにも申し訳ないが、この国が滅びるのを覚悟して、脱出もせず、粛々と苦況に生きていこうと思う。そして倒れようと思う。悲しいけれど、この国は本当にまた滅びないと何もできないのだ。
 もちろん、その先に復興があると信じている。民主政権で地獄を見ても、その先に真の復興が来るだろう。それを信じるしかないと今は思う。
 でも、選挙で票決がある。前回の東条英機『やらせてみよう』の時とは選挙事情も違う。マスゴミのキャンペーンがどうはぐらかされるか見物かもしれない。
 ついでながら、小泉はこれで8/15に靖国参拝できるようになった。全ては小泉の想定内なのかと思えてきた。