一夜明けて、負け組マスコミ必死の朝

 朝を迎える。朝日新聞必死すぎ。社会面で『自民に入れたけど』で必死に自民大勝を火消ししようとしている。このインタビュー記事、また捏造メモじゃないの? と思われても仕方がないような無理矢理な記事構成。無理さ、必死さが紙面に満ちている。
 それと、心底『ネット選挙』にならなくて良かったと思う。ネットなどと選挙へのITの導入というが、今のネットは2ちゃんねるぐらいだったらまだいいが、ウェブには『なんとかネット』という左翼系の団体がうじゃうじゃといる。9条ラブとか、そんなの。
 佐藤守さんhttp://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/の言う『憲法9条で戦争を放棄したから戦争がおきないというなら、憲法で台風や地震といった災害も放棄したらどうだろう』という『災害放棄条項』http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20050907/1126054283という皮肉を思ってしまう。そりゃそうだ。憲法で否定したって存在するものは存在するんだし、それを『ないはず』の自衛隊の戦力を存在させてこれまで抑止してきたのだ。きっとそういう左翼の人たちは災害があっても存在しないはずの自衛隊災害派遣ではなく、憲法によって救助されるのだろう。目出度い話である。
 それにしても土井たか子議席を失ったのは痛快だった。入れ替わりで社民党の議員が入ってしまったのは残念だが、あと一押しだったのだ。
 広島6区は亀井静香が当選したが、対抗にホリエモンが出ていなければ亀井静香批判票がどこに流れるかの不安もあった。これもまさに見えざる手なのかも知れない。
 あと、昨日深夜のTBS選挙特番、お通夜みたいだった。筑紫も久しぶりに聞くと話す速度が遅くなっている。老化が来たんじゃないかな。
 政治評論家のほとんどが小泉大勝を分析できていないのも今回のショックだろう。小選挙区制のせいにしたり。選挙制度のせいにするのは選挙で示された国民の票決を冒涜する行為だろ。国民を馬鹿にするのもいい加減にしていただきたい。『負けたのは馬鹿な国民のせい』と言っているに等しいだろ。
 三宅久之岡田代表小泉首相に負けないカリスマですから』えええ、ウッソー! 岡田なんかジャスコジャスコ言われて売国のどうしようもないやつと見放されていたじゃん。何が笑わん殿下だ。マスコミの煽りで無理矢理そうしただけだろ。TBS中継サッカーの『和製ベッカム』程度だろ。マスコミは自分の言葉に自分で酔いすぎ。
 というか、政治評論家ってどうやったらなれるんだろう。森田実も外しまくりだし、福岡政行も無理な政権批判しかできない。ここらへんのコメンテーターを外さない限り、国民はマスコミから離れていくだろう。
 『民主党の敗因は自民党との差がないから』えええ! これも国民を馬鹿にしすぎだよ。民主党自民党と差がありすぎるだろ。大橋巨泉が野党になれと言ったのを真に受けて小泉改革路線を潰しに回ったことで『守旧派売国政党』というどうしようもない存在になったのが未だ見えていないんじゃないの? あのときあのまま鳩山由起夫の小泉連携路線で行って民主党が左右に分裂していればわかりやすかったのに、結局妥協政党、右から左までどんなのもいる寄り合い所帯になってしまった。それこそが敗因だろう。
 今回の選挙はやはり妥協政党との決別でもある。もちろん今後も選挙の後の議員に対する陳情はあるだろうし、それで軌道修正は為されるだろうが、はじめから妥協することを見せながらのマニフェストよりも、郵便事業の変化に見える小泉改革のほうが徹底しているように見えたのだ。マスコミがどう言いつくろうと、これは小泉路線への信任なのである。
 そして、あれもこれもと争点を増やして無能の会議にした民主党の大敗は特に選挙戦後半の自民党小泉による『官公労との癒着』批判で決定的になっていたのだろう。役所だけ窓口業務に昼休みがあるとか、そういうのに対し、営業時間休みなし、昼食を仕事の隙間の5分で済ませなければいけないような都市部の民間勤めの国民は憤っているのだ。それは郵政民営化の動き、公社化で郵便局が質の変化をとげたのを見て、小泉改革が質の変化をもたらすことを感じていたのだろう。
 対して民主党は公務員削減と量の変化を主張したが、国民は同じ公務員でも警察官などの公益に資する業務を外国籍の人間に認めようとする民主党のむちゃくちゃさに、ああこいつら日本を中国に売り渡す気だなと思ったのだ。『日本をあきらめない』は、日本侵略奪取をあきらめない中国にすり寄りますと見えていたのだ。そりゃ負けるだろ。やることやることがいちいち国民の癇に障ってしまった。
 特に不用意に6カ国協議とかアジアとの融和とか、うちでも何度も書いているけどそれはアジア諸国との双方の歩み寄りであるべきなのにアジアがなぜか中朝韓だけでタイとかインドネシアとか台湾が入っていないし、しかもその上でこっちから一方的に妥協するだけのマニュフェストを出したのがまずかったと言えるだろう。
 それにしても小泉はマスコミ的にはケンカが上手いと言われているけど、それ以外も上手いのをなぜマスコミは分析しないのか。靖国問題ではマスコミを何度もフェイントでかわしたし、マスコミが必死に今回の予想外の大勝を火消しできるように小泉から言質を取ろうとしても小泉は淡々としていた。そのマスコミあしらいのうまさも国民に好感を持たれたのだろう。マスコミの無理矢理な世論誘導へのノーも国民は示したのだ。
 おそらく小泉は元官房長官福田と同じく、サッパリ任期切れに退陣するだろう。マスコミは必死に小泉の老醜化を期待しているようだが。これもマスコミの旧55年体制での政治家との癒着の残りカスだろう。
 敢えて言おう。『カスである』と。

 それとは話はまったく逸れるんだけど、後藤田正純議員(水野真紀を嫁にした)が深夜やってるテレビ『アサ秘ジャーナル』で嫁の条件に『床』とあげていたのにはびっくりしたなあ。いつの時代の人なんだろう。まあ当選したけど、議員さんにはまだ普通の感覚から縁遠い人もいるんだなあ。まあ台所感覚の単なる『オバサン』に国政を任せるよりは昔ながらの『お殿様』に任せた方がマシだろうけどさ、『床』と言われてしまった水野真紀はどういうポジションだろう。可哀想に思えてしまう。
 あと、注目してしまったのが山下万葉。当然落選だけど、初めて新聞の選挙広告を見たとき、久々にうひゃあと思った。きっついよなあ。参項http://pine.exblog.jp/2220656/
 
 まあ、それでも不満のある人はいるだろう。小泉をヌルイと思う人もまだいるかもしれない。だが、小泉は入口であって、小泉的なものが信任されたことで、その路線を継承して、あの痛快な答弁の福田元官房長官安倍晋三の昇格による本格実力政権への道筋ができたと見るべきだろうし、そうならなくても、ちゃんと日本人は左翼勢力の洗脳から脱しつつあるのだと思う。要らぬマスコミ的な個々の行動への小姑的難癖をせず、大きな流れの中で今回の選挙を位置づけるのが肝要だ。