仕事の誇り

 しかし販売店員って、さすがに連続勤務で心の灯火が消えかかったけど、ちょっと復旧する時間があれば、次に勤務するときはもっと工夫しよう、もっと覚えようとする力を注げるのが嬉しい。現実に数字も出ている店だし、お客様が皆優しいのが、ホント、繰り返しになるけど嬉しい。
 勤務中は飲み物を飲めないので休憩まで向精神薬セレネースの副作用で喉は渇きっぱなしでつらい。口の中がからからになって、血の味で一杯になる。けれど、でもこのセレネースを飲まないと身体が動かなくなるので、やっぱり飲まなくちゃいけない。
 で、飲むとオシッコに行きたくなる。休憩中に行ったけど、慌てていたので足の付け根の筋が攣ってしまった。痛いのなんのって。
 でも、無事今日も勤務終了。ようやく仕事がすこしずつ楽しくなってきた。小説を書くのとは別の楽しさで、いいものだ。『しゃらりーまん』というのは別に侮蔑語ではない。『こんぴうた』とかと同じ、一時期使っていたテキストのテクスチャであったように覚えているが、ご不快に思われたなら申し訳ない。私も作家と言うけど、べつに小説描きとも呼称していたが、べつにバイト君でもかまわない。私は自分の職業がどう呼ばれようとも、そんなもので傷つくような柔なプライドで生きているわけではないのだ。