残照

 朝、オハフ50をC型ロコで牽引させて、ぽけーっと流れるテールランプを見ていたら、亡くした弟のことを思いだした。
 あのとき、我々兄弟は50系客車に乗っていた。機関車DE10の牽引する客車列車だった。
 秋田から男鹿に行ってみようという話だったが、弟は『帰ろうよ』と拒んだ。
 結果行かなかったので男鹿の過疎運転の罠にはまらずに済んだのだが、懐かしさに胸がいっぱいになる。
 自分は決して良い兄だったとは思えない。ずいぶん兄弟喧嘩もした。まあお互いに小中学生だったのだから他愛のないものだったのだが、弟に会いたい。

 今日はユキさんとお休み。疲れが溜まっていた。ユキさんはオヤシラズを抜いて頬が腫れてしまっている。