〈はやぶさ〉JAXAがんばれ!

http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/index.shtml
 ほんと、素晴らしいと思う。頭の片隅に入れていたけど、とある友人が興奮していたので、私も調べて、結局私も興奮してしまった。
 誰もがすなる有人宇宙飛行だなんてのは別に良い。とにかくこのハイテクっぷりに感動。イオンエンジンを始めとしたハイテクの数々。電気推進、自律制御探査、小惑星からのサンプル採取、地球への帰還再突入。どれもチャレンジングである。
 別に米ロに中国までやる有人飛行は、まあやってもいいけど、すでにシャトルで有人飛行しているんだから別に今更日本が別建てで投資しなくてもいい分野じゃないだろうか。シャトル計画はシャトル計画でやっていけばいい。別に有人飛行だけなら民間でもやれると言うから、国でやる必要はないかもしれない。
 でも〈はやぶさ〉はこのように野心的で良い計画だと思う。野心的でありながら予算規模も過大ではなく、地に足の着いた開発で、しかも成功しつつある。惑星間飛行を狙った〈はやぶさ〉。JAXAやるじゃん。素晴らしい。
http://www.jaxa.jp/2025/index_j.html
 JAXA長期ビジョン2025もいつの間にか発表されていた。こんなのもちゃんとメディアで取り上げて欲しいよなあ。『宇宙航空産業を日本の基幹産業にする』なんて計画もすごいよ。というか、こんな具体的な論点整理はなかった気がする。国交省財務省・国会議員まで出てきてシンポジウムだもの。こりゃ間違いなく日本の宇宙開発の大事な原点になるよ。
 やっぱりマスコミが下らぬ靖国に対する特定アジアの話なんかに紙面割きすぎだ。マッチポンプには忙しいけどこういう未来に向けての取り組みは何も取り上げない。特に朝日新聞はもう毎日がマッチポンプと捏造疑惑で、科学面はなんとか〈はやぶさ〉は取り上げていたけど、JAXA長期ビジョンなんか全然やってなかった。
 有人飛行は派生技術に過ぎないので目標ではないとか、月は探査の対象ではなく利用の段階とか、『明日の航空宇宙のために』立川理事長のステートメントも素晴らしい。
 ようやく単なる役所意識が抜けてきた。NASDA・ISAS・NALのJAXAへの改組は、こういうところでは今にしてみればようやく良い効果があったんじゃないだろうか。各省庁からの縦割りが、JAXAになって一体感のあるビジョンになっている。
 すばらしい。思うけど、昔日本では『報国号』といって国民の献金で作った飛行機があった。宇宙開発にも、もう役所じゃないんだから、なにか国民がサポーターとなって応援できる制度があっても良いと思う。特にJAXA2025で大事な点は、夢を語りつつも、ちゃんと実際の生活にも役に立ち、日本の未来をリードしていこうという志がある。夢と志は、似たようなものかもしれないが、夢は見ればオシマイだが、志は意思というように未来へ向かって進んでいこうという力である。夢だけじゃダメだ。意思がなくては、と思ったけど、このJAXA2025には意思がある。
 頑張れJAXA。でも出来れば宇宙の平和利用制限、解除して欲しいなあ。自衛隊だって争うだけではなく国際貢献、災害救助も本来任務になったんだから。ここも要点である。防衛産業と宇宙航空産業の一体化はどの国でもやっている。というか、両建てでやるのは無駄遣いではないか。詰まらぬプライドで日本という国の力となる科学技術の開発を遅くしてはいけないと思う。というか、そうしないとまずいよやっぱり。