恨みの連鎖

 昔からこのページを知っていたが、模型化のニュースに触れて、久しぶりにまた見たら更に面白くなっていた。
 

  • マニ30の部屋http://www14.plala.or.jp/mani30/

  •  昔は秘密で、しかもそれ故に私が『抜き身の刃』でネタにしたこの現金輸送客車マニ30が小樽で公開され、その上今は模型の完成品として買えるようにるそうです。

     ■マイクロエース2006年6月発売予定
     A1490 マニ30+コキ57000 クールコンテナ 6両セット
       20,475円
     A1491 国鉄マニ30+コキ18000 冷蔵コンテナ 7両セット
       20,790円
     ネタ元・NGI http://blog.kansai.com/n_gauge/376

     私がこのマニ30のネタに触れたのは高校生時代。無線雑誌に一枚の写真で紹介されていました。もちろん内部なんか分からないし、屋根上にいっぱいある無線アンテナとか、窓のない荷室扉とか、その独特な、ある意味ちょっと不気味な姿でさまざまな伝説を生み出した車両です。一番有名な伝説は、この車両を見たら金運が無くなるというジンクス。
     ちなみに小樽での公開は、小樽の公開施設の経営悪化で危ういらしい。野ざらしだし。せめて屋根付きのところで保存してあげたいのだが。
     拙著『抜き身の刃』では、企業内クーデターが起きるんですが、その返しわざとさらにその返しでマニ30が出てきます。
     実にこの話、マニ30を襲撃するところは90年代初頭に着工し、その部分を中心としたマニ30を巡る攻防の短編としては96年には完成していたんですが、長編化しろだのなんだのとドツキまわされ、にっちもさっちもいかなくなり、その間にプリンセス・プラスティックが忙しくなったりしている内に小樽でマニ30公開となり、商機を失いました。
     『抜き身の刃』長編の構造は、ITドカタとしてのエンジニアの話の上巻、そしてその上で儲けている人たちへの怨嗟と逆転の下巻、そして下巻のラストにマニ30の攻防という構成です。
     恨みがたっぷり籠もってます。責任取れないなら気楽に改稿指示なんか出すなみたいな。まあ、向こうは小説描きなんか使い捨てても涌いて出てくると思っているんだろうけどさ。
     あと、バカな話で、これでデスマーチの期間が短いなんていう意見がありました。あんたの妄想デスマーチと一緒にすなみたいな。仕事には密度というものがあるだろうに。他人の仕事をバカにするなっていってなかったっけあの人たち。私はバカにするつもりはなかったけど、あの人らは自分で何言っているかも分からないんだもんな。
     

  • 抜き身の刃はこちらhttp://princess072.web.infoseek.co.jp/shop_test.htm#nukimi

  •  ちなみに、NGIさまもよく拝見しているけれど、ここも面白い。
     http://joshintrain.tblog.jp/
     良いページである。これぐらいやればいいのになあ。