『劇的ビフォーアフター』のやりすぎ

 久しぶりに見たらとんでもなくなってた。
 いや住居ってさ、人生の思いもかけない変化を許容する余地を持っておくものでしょ?
 今回の匠の造作、特に台所周りのツクリは、調味料置きは塩と砂糖を置いたらタバスコが置けないようなとんでもなく、余裕もへったくれもデザインの前に雲散霧消したような感じ。その調味料入れは外して食卓に持っていけます、っていうけど、外す時に全てひっくり返りそう。皿を乾かす台も、8皿置いたらオシマイなようにわざわざきっちり穴を開けてある。カゴにすればいっしょに醤油皿とかコップとかも乾かせるのに。しかもその下がシンクではないので濡れたら誰が拭くんだという感じ。
 元の家自身も、家のど真ん中にユニットバスが剥き出しで置いてあるという欠陥住宅で、『劇的』を狙いすぎたのか、もう笑うしかない。この番組、お笑い番組だったんだね。
 スプリングを使った帽子掛けなんか、帽子を重ねておくのはスペースの有効利用だったのに、わざわざ出して貴重なスペースを浪費させる。
 こんなのデザイナーのチェッコリだよ。
 それに番組でリフォームって言ってるけど、これリフォームじゃないでしょ。限りなく新築に近いでしょ。
 ちょっとビックリ。