NHKの例のアレを見て

 「日本の、これからNHK
 三宅アナも苦労しているなあと思う。あんな電波な人たち(含む田中均)と麻生外相とか岡崎久彦の間に立って、かなり苦しんでいる様子だった。
 難しい立場だよなあ。見ていて同情してしまう。それでも、すっかりモウロクして電波司会になった田原総一郎よりはずっと良いのだが。
 とにかく無事放送終了。


 思うんだけど、こういう左巻きの電波な信じ切った人と議論してもどうやっても平行線のままだからしょうがないのではないか。
 だいたい戦争経験者といったって、年齢を見ると当時幼児だった人ではないか。戦争を体験したと言うより敗戦後の貧乏を経験したと言い換えるべきではないか。
 確実に戦争が風化しているのを感じさせられる。昔は戦争を戦って死線をくぐって生き残った坂井三郎さんとかがいて、『日本が戦争を捨てても戦争は日本を捨てない』と喝破していた。これからそういう人々がますますいなくなる。せめてそういった人々が馬鹿な編集者にいじられて塩漬けにされることなく、ウェブに体験を書き残してくれればと思う。
 事実、防空戦闘機屠龍の後席担当だった人とか、13号などの電探員だった人がウェブ上に体験を書いている。私はいつも、襟を正して拝見している。
 彼らは戦争の悲惨さも不条理も書いているし、その上で戦争の昂揚も淡々と描いている。ただただ頭が下がる。


 まず、負けた戦争だったから悪い訳じゃない。戦争はもともと悪だ。戦争はしない方がいい。それはもちろんだが、世の中には戦争するぞと脅してくる相手、特定アジアがいるからこそ、結局こっちも対抗せざるを得なくなる。
 相互不信があるけれど、不信感を持たざるを得ないことをしているのが中朝韓ではないか。とくにこっそり空母を作ろうとか、いつのまにか沖縄を自分のモノだとしている中国をどう信用せよというのだ。
 逆に日本は不利になるぐらい防衛力を公開している。その上で中国はそれでも足りずにあれやこれやで自衛官や防衛産業にスパイを接触させているではないか。
 もともと隣国と仲良くというのは無理なのだ。ヨーロッパでもローマ帝国以来ユーロートンネルを掘ったりエアバスコンコルドを作るまで何年かかったと思っているのだ。その今でもヨーロッパはもめることがあるらしいのに。たしか隣国は決して友邦とならないと言ったのはマキャベリであっただろうか。うろ覚えなのだが。
 あと、番組で結局中国の凶状、天安門事件法輪功、ウェブ検閲、政治犯チベット侵略、人権問題とかは言わなかったな。いつの間にか放送コードになったのだろうか。参加者が一言こういうことを叫んだらくまさんの人形になっちゃうかもしれないのかな。

 #初期の『いいとも』で放送中に舞台上のタモリにギャラリーが向かって席を立ち、タモリに危害を加えそうになってADにつまみだされ、そのギャラリーのいた席にくまの人形が置かれた事件。あの人くまさんになっちゃったよ、と笑いにされたが、当時『朝生』とかで右と左に別れても有益な議論ができると信じられていて、タモリも政治的な話題をやっていた。いまではありえないことである。


 結局、最後まで麻生外相がいることで姜尚中もあまり電波なことを言えない感じであった。
 麻生はやっぱり外相として続投してほしい。おそらく安倍内閣となるから、そこでも外相としてがんばってほしいなあ。
 なかなかの逸材である。総裁戦で負けても拗ねないよう願っている。国民はちゃんと見ているのだから。