だからPCエンジニアは尊敬されない。

 第一、商売の基礎がなっていないんだもの。
 FirefoxJavaスクリプトの解釈が厳密化されて(なんでそんなことをするのか激しく疑問)、結局Javaを使ったページが動かなくなったのでLunascapeIEエンジンを使うことにした。
 するとなんだかAIロボフォームというソフトが一緒にダウンロードされて、家の中のデスクトップPCなのにセキュリティウンヌンと言うことで決まったページのパスワード入力時にマスターパスワードを要求する。
 で、そのAIロボフォームだかがアップデートされたというメッセージが出て、web作業中断。しまいにゃ再起動。
 それでどういうソフトかを調べると、最終的に有料版に切り替えろとメッセージが出るソフトらしい。
 ムカついてアンインストール。
 そうしたら個人情報を丸ごと削除したため、Lunascapeで作業したパスワード丸ごと全滅。へたすりゃFirefoxのパスワードも全滅かも。
 これさ、はっきり言って押し売りでしょ。
 家の中の模型部屋とかに作ってある鍵に、突然マスターキーを一緒に差しなさいと言われる。
 で、キーの数が増えたから、キーに金を出せという。家の中に押し入った上で。
 出さないと言ったら家中の鍵を駄目にする。
 こんな鍵屋でお金を払ってもらえる、支持されると思っているから、PCエンジニアは尊敬されないんだよ。
 最低だ。第一最初のFirefoxスクリプト解釈の厳密化って誰のためにやっているんだ?
 元々言葉は聖書にあるとおり、バビロンの塔を破壊した神様によって互いに通じないようにされた、刑罰だろ?
 その刑罰を難でさらに厳しくするんだ? いつからPCエンジニアは神様になったんだ?
 思い上がりも甚だしい。第一、思う通りに動くんじゃない、作ったとおりに動くんだというPCソフトをさらに動かなくしてどうするんだ?
 だれがそんなことで喜ぶんだ?
 セキュリティはセキュリティで別に確保すべきだろうに。
 鍵を新しくしたら家の主も部屋に入れなくなりました、でも泥棒も入れないからいいでしょ? という鍵屋が支持されるか?
 うちのweb販売でなぜデータにプロテクトをしないかというと、読者は読む価値があるからお金を払うのであって、違法にアップロードされたものを読んで良いと思う程度の人には何を言っても無駄だと思うから。
 それに、プロテクトをかけるエンジニアも信頼していない。
 だって、言い値じゃん。プロテクトのエンジニアって。正当な価格形成が為されるとは思えない。
 その結果、馬鹿なSONYの読書端末みたいな最低の結果になるのだ。
 ブックオフに行けば100円で買って読める本が、なんで何万円もかけないと買えない、しかも電池が切れたら充電しなければならない端末を買わされ、ダウンロードにもさらに料金がかかり、その上ダウンロードしても一定時間経つと読めなくなるようなものを買うようになるというのだ?
 結局、文章の業界はそういうシステム屋に騙されすぎ。
 文章はベタテキストで良いだろ。テキストだったらどの端末でも読める。印刷したって良い。
 コピーで喜ぶ程度の頭の人間を相手にするのになんで金をかけなくちゃいけないんだ?
 それだったらそのお金をちゃんと払ってくれる人のための作品への投資へ使うべきだろう。
 そういう信頼関係が無い状態の電子書籍が普及するわけがない。
 ホント、商売の原則を間違えている。
 デジタルデータの流通で、本来は書き手と読み手がもっと密接になるはずだった。
 でも、それだと間に入る商売人が儲からない。
 だから商売人を儲けさせて自分も儲けたい書き手が嘘をつく。立花隆なんかまさしくその筆頭だ。
 正しいことは金にならないという。
 私はそれでもいい。正しいことをすれば、最終的にはちゃんと報われる。それが商売の本道だ。
 人を騙し、価値のないものを売りつけようという業界は、いずれ滅びる。
 電子出版は、本当に読む人と書くひとの間だけで発展すべきだ。間の商売人はいらない。
 第一、何を言っても無駄だと思う相手となんか、作品なんか描けないよ。
 ちゃんとお金を払って買ってくれる人がいるから、私はここまでやっている。
 数は多くない。何千万部も売れているわけでもない。
 でも、じゃあプロテクトをかけたら儲かるか? 儲かるわけがない。私の手元にはその数字がある。
 実験は今も継続中だけど、電子出版の環境は日々刻々と変化していて、出版業界の時間感覚ではぜったいに追いつけないのはわかっている。
 それなのに、未だにPCエンジニアはその電子出版で阿漕なことをしただけでなく、ウェブ閲覧ですら阿漕な押し売りをする。
 私はPCエンジニアをまだ信用できない。本来、PCが消滅することがPCの世界の理想のハズだと思っている。
 それはタイプライタという機械がPCのキーボードに吸収されたように、より上位のパッケージに吸収されるべきなのだ。
 だが、エンジニアはこういう長期的な展望をいうと、実現性とか、それがどういう根本原理によっているかを考えずにとりあえずお金をふんだくって、金ばっかりかけてどうしようもないものを作って、だめでしたとなっても平気な顔をして別の『理想』なんてものに浮気する。
 その点で私はマイクロソフトがまだマシだと思っている。マイクロソフトもアコギだけど、ちゃんとものをつくっている。
 MS嫌いのエンジニアがいるけど、じゃあMSをちゃんと越えられるものを作れるのか。
 実は、私はその点でマックも嫌い。ユキさんのeMacに1GBメモリ乗せたのに、Windowsは1GBでちゃんと動くけど、eMacAppleWorksはオモチャ以下だった。だいたい500行以上使えない表計算Appleはすばらしいって神経どうかしてるでしょ。マック用のMSオフィスなんて、Windowsマシン買えるぐらい高いじゃん。そこまでMacって良い機械じゃないよ。
 1GB乗せてもファイルは壊すし、すぐ止まるし。で、それを言ったら2GB乗せろと言う。
 そんな丼勘定で商売をするつもりのエンジニア、おかしいよ。
 だから私はユキさんにWindowsを使ってもらっている。eMacは休止扱い。オモチャや100均電卓以下だ。
 私はPCエンジニアを信用しない。GIMPなんてソフトも使ってみたけど、使い物にならなかった。
 そういう丼勘定や押し売りをするPC業界のつけがサポセンにまわる。
 でもサポセンも対応しきれない。結局ちゃんと実現性と発展性をバランスさせる商売の基礎、経営ができていないのだ。
 だからMS程度のたいしたことのない企業であんな儲かるのだ。
 PCエンジニアは猛省して欲しい。正しいことを正しく使えるPCを作るまで、OSがどうとかMSが汚いとか言うな。資格無し。反省して欲しい。