女の一代記・向井千秋

 当然HDDに録画。
 いやー、向井千秋さん役の菅野美穂、ものすごく走らされてるわ。いわゆる刑事物の新任刑事みたいな。
 元々の向井万起男さんの本は文庫で3冊、快著である。未読のかたはこれを機にお読みになられたい。
 この本は私の妻であるユキさんのほうが先に読んでいた。ユキさんがはじめて東京に来るとき、飛行機の機内で読んでいたのもこの本だったようだ。もう一冊はピエール瀧の『屁で空中ウクライナ』。このチョイスからしてユキさんは規格外なところがわかると思う。そこに惚れたというのもあり。
 向井千秋の食欲はすさまじい。ドラマでもドンビキするほどの食べ物の量が再現されていた。でも本当らしい。
 エピソードは万起男さんの著書に山ほどあるけど、TVドラマでは絶妙のチョイスでストーリーになっている。
 万起男さんの役の石黒賢も好演。なんか、女の一代記でありながら、男の一代記でもあるなあと感心する。二人とも頭がいいから、すごく理詰めで、すごく冷静。でもそれがユーモラス。
 万起男さんの本に限らず、NASAの話を聞くと、こういう人たちのそういう姿が良く出てくる。
 ただ不満なのがシャトルの飛びかた。ああいう向きにはシャトルは軌道上で向きを向けないんじゃなかったっけ。でも、まあ宇宙が遠く感じられる人にはわかりやすいかも。
 観了。あっという間に終わったなあ。でも非常にいい話になっていた。テイストが生きているなあと思う。
 私もいろいろと宇宙開発については考えるところがあるけれど、もうちょっとまとめてから書くつもり。いろいろ未だに疑問に思っていることがあるのだ。