PCはまだまだ家電になりそうもない

Firefox トラブルシューティング - もじら組 Wiki
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 QuicktimeのアップデートがくるたびにユキさんのPCが上記のトラブルに見舞われる。
 プラグインdllの強制削除で対応しているけど、自分で再生できないflashを勝手に自分で再生するようにMIME設定を変え、その上dllなんてふつうのユーザーが怖がって削除できないようなものを書き換え追加し、結果再生できずに苦しませる。これじゃPCは家電になり得ない。まあPCの操作をあらたなスキルと考えて、PCの家電化なんてのはあきらめるしかないのかもしれない。
 でも、私自身は小説に夢いっぱいに書いている。登場する愛宕ヤスコ官房副長官のもつ携帯端末はマスカット、アップルの末裔だし、未来はほとんどシームレスなユビキタス世界だと書いている。
 だが、それには遠い。残念である。エンジニアはアタマのいい人たちなのだから、ふつうの人々にもっと優しいソフトウェアやサービスを作れるのではないかと何度も期待し、そして裏切られてきた。もちろんPCが進化しているのはわかる。昔のMS-DOSMSX-DOS、そして自分でハンダゴテで修理したり Z80のハンドアゼンブルでマシン語プログラミングもしたが、今はそれに比べれば快適そのものである。
 でも、まだ詰めが甘い。その詰めがPCと普通の人の間でギャップを作ってしまう。
 しかし、まだまだ発展の途上とはいえ、PCの発明と、携帯の発明と商品化は間違いなく世界を変えている。その点は評価している。
 宮沢賢治太宰治か忘れたが(たぶん太宰)、郵便局に行くと、郵便貯金の引き出しの用紙を書いていたら、文字の書けない無筆というひとがいたという話があった。今はATM時代、字は正確に書けなくても何とか生活できるし、文章も昔は原稿用紙を埋めねばならなかったが今はPCが手伝ってくれる。昔の書籍の発行部数と今の発行部数もずいぶん違うし、やはり時代は変わり、小説を書くことも特別なことではなくなっていく。
 今や書く側と読む側は入れ替え可能になりつつある。いや、可能じゃないんだけど、可能と考える人々が増えている。
 私自身の技量不足もあるのはわかっている。
 でも、ここまで使い捨てにされる人々を見ていると、何とかならないものかと思わざるを得ない。
 そこで、少し考えていることもあるのだが。